日本野球機構
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2017年11月2日
【デイリーレポート・第5戦】DeNAが逆転で接戦モノに 決戦の舞台は再び福岡へ

 ソフトバンクが敵地で日本一を決めるのか、それともDeNAが意地を見せ、決戦の場を再び福岡に移すのか――。前夜にDeNAがシリーズ初勝利を挙げ、ソフトバンクの3勝1敗で迎えたSMBC日本シリーズ2017第5戦は、両軍譲らぬシーソーゲームが展開された。
 試合は初回から動く。1回表、一死から二番・今宮健太が左前打で出塁。デスパイネが中飛に倒れるも、次打者・内川聖一の初球に一走・今宮が盗塁を成功させて、二死二塁とすると、内川が右翼線へ二塁打を放ち、ソフトバンクが足を絡めた攻撃で先制点を挙げる。
 追うDeNAは、4回裏に二死から三番・ロペスが右翼フェンス直撃の二塁打でチーム初安打を放つと、四番・筒香嘉智が3球目の直球を振り抜きバックスクリーン左へ2ラン。DeNAが主砲の一振りで逆転に成功した。
 だが、ソフトバンクも簡単には引き下がらない。逆転を許した直後の5回表、一死三塁からデスパイネの犠飛で1点を返すと、内川が左前打で二死一塁。続く中村晃が右翼へ2ラン本塁打を放ち、再びリードを奪う。
 互いに譲らぬシーソーゲーム。そんな中で、試合の流れをつかんだのはDeNAだった。2点を追う6回裏。安打と四球で一死一、二塁とすると、ソフトバンクは先発・バンデンハークからモイネロにスイッチ。その代わりっぱなを筒香が仕留め、中越えの二塁打を放って1点差、なお一死二、三塁から五番・宮崎敏郎の中前打で同点に。さらに代打・嶺井博希の二ゴロが敵失を誘って、3点を奪ってDeNAが再々逆転に成功した。
 打線の奮起にDeNA救援陣が粘りを見せる。7回はエスコバーが二死一、三塁のピンチも無失点で切り抜け、8回はパットンが二死一、二塁のピンチを招いてソフトバンク・柳田を迎えれば、守護神・山崎康晃がマウンドへ。イヤなムードが漂うも、柳田を空振り三振に斬り、またも本塁は踏ませない。
 最終回も山崎康が3本の安打を浴びて二死満塁とするも、最後は明石健志を一ゴロに抑えてゲームセット。DeNAが5対4で熱戦をモノにし、連勝を飾った。
 試合後、DeNA・ラミレス監督は2安打3打点の主砲・筒香に対して「今日は絶対に彼が打ってくれると信じていた」、同点のピンチを防いだ山崎康には「よく投げてくれた。素晴らしかった。アンビリーバボー」と称賛を送り「もちろん日本一になれると信じている」と興奮気味に語った。
 スタンドからは鳴りやまぬ大声援。開幕3連敗を喫して崖っぷちの状況から連勝を飾り、対戦成績を2勝3敗に。明日3日の移動日を挟んで、第6戦の舞台は再び福岡へ。DeNAが19年ぶりの日本一へ、敵地でまずは“逆王手"を目指す。


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