日本野球機構
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2018年3月2日
侍ジャパン「野球指導者スキルアップ講習会」レポート

 日本の野球を支える小・中学生の指導者(主に軟式野球)を対象に、一般社団法人日本野球機構は「侍ジャパン『野球指導者スキルアップ講習会』」を開催しています。講師に野球日本代表の監督、コーチ、選手経験者を招き、これまで北海道・山形・新潟・徳島・三重・兵庫・山口・沖縄の計8会場で行ってきました。4年目を迎えた本講習会は2017年11月25日に鹿児島県日置市の「チェスト小鶴ドーム」、12月16日に静岡県静岡市の「草薙総合運動場」、そして2018年1月27日に石川県小松市の「こまつドーム」の3会場で実施いたしました。
 本講習会は野球界の将来を担っていく子供たちを指導する方々に対して、技術的知識やけがの防止、体づくり・栄養など多角的な視点から知識を習得してもらうことを狙いとしています。野球指導を行う際の正しい知識を身に付けていただくことで、子供たちの技術向上や心身ともに健やかな成長を図ることはもとより、将来的な野球の競技人口の維持・拡大、競技水準の向上につなげることを目的としています。
 講習会は午前中はけがの防止、体づくり・栄養に関しての座学、午後は野球日本代表経験のある講師による実技講習を行いました。
 午前に行われた座学では、プロ野球でも起こり得るけがやその対処方法に加え、子供の体の作りからストレッチの方法などを紹介すると、受講者は熱心に耳を傾けていました。また、食事については「量を多く食べればよいというわけではない。大人がバランスの取れた食事を取って子供たちのお手本となることが大事」とアドバイスがありました。
 続く午後の実技講習では、野球日本代表経験のある講師による「走塁・キャッチボール・ポジション別(投手、捕手、内野手、外野手)、バッティング」の実技指導が行われました。「ボールを投げる際のトップの位置はひじの角度が90度、二の腕と肩のラインが平行になっているのが理想。しかし形にとらわれすぎないで、子供をよく見てあげて」など、講師自らの経験に基づいた指導に、受講者から「具体的でイメージがつきやすく、わかりやすかった」との声が上がりました。さらに「練習の一球目を一番大切にして、最初のキャッチボールでその日の自分のコンディションを把握できるように」や「どんな打球にも対応できるような重心の置き方を覚えること。さらにグラブを柔らかく使えるようにすることが大事」などといった技術的なことから「とにかく基本を大切にして欲しい。子供たちにすぐに結果を求めないで長い目で見てあげて欲しい」「野球普及には指導者の皆さんのお力、一挙手一投足が大切になる。今日の講習で得たものはぜひ持ち帰って広めていただきたい」など少年野球を指導する上での大切な心構えなどを伝えました。
 今年度の3会場では延べ296名が参加し、スポーツ指導に不可欠な座学知識や野球日本代表経験者による実技指導を受けました。日本野球機構は、本講習会が子供たちの心身の健やかな成長と日本の野球レベルの底上げの一助となることを願っております。

詳しくはNPB公式サイト(http://npb.jp)をご覧ください。


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