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【コラム】快投あり、粘投あり、勝利をつかんだ新人投手

 「最悪の球」と東京ヤクルトの山田哲人は顔をしかめた。4月7日の広島東洋戦(マツダスタジアム)。燕打線が苦しんだ不規則に変化するフォークを投じていたのは加藤拓也。プロ初登板初先発のドラフト1位ルーキーだ。150キロを超える直球も荒れた。2、3回に2四球を許してピンチを背負う。しかし、それでも強い腕の振りは変わらない。スコアボードにゼロを重ね、気付けば8回までヒットを1本も許さなかった。

 ノーヒットノーランへ高まる期待。9回一死まで大記録は続いた。あと2人。山田に7個目の四球を与え一死一塁。打席に迎えたのはW.バレンティン。初球、真ん中高めに入ったフォークを狙い打ちされた。三遊間を鋭く破かれ、大記録達成ならず。結局、加藤は雄平に適時打を許した後、降板。「そんなに甘くないなと思いました」(加藤)。初完封、初完投も逃したが、抑えの中﨑翔太が試合を締め、セの新人では一番乗りの勝利投手となった。

 8回以上を無安打で抑えた新人は、1987年8月9日の巨人戦(ナゴヤ)で初登板ノーヒットノーランを達成した近藤真一(現真市)以来という快投だったが、「いっそ達成してくれたほうがすがすがしかった」と苦笑したのが横浜DeNAのドラフト1位・濵口遥大だった。大学日本代表でチームメートだったライバルには負けていられない。9日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ2度目の先発登板を果たすと、序盤から走者を背負うも「自分で勝ちをつかみにいく」と、7回途中までを1失点と粘りの投球。うれしいプロ初勝利を飾った。

 新人初勝利第1号は東北楽天の高梨雄平だ。ドラフト9位左腕は6日の福岡ソフトバンク戦(Koboパーク宮城)、1点リードの5回から2番手で登板。二死一、三塁とピンチを作ったが柳田悠岐を二ゴロに仕留め、グラブをバンッと左手で叩いた。「こんなに早く勝ちがつくとは思っていなかった」と背番号53がはにかんだ51分後、ZOZOマリンで「1つ勝つのは大変なこと」と実感を込めて語ったのは千葉ロッテのドラフト1位・佐々木千隼だ。北海道日本ハム戦にプロ初先発し、毎回の6四球と苦しみながら5回3安打1失点でプロ初勝利。「ゲームを作って、やりきったのは評価できる」と伊東勤監督は一定の評価を与えた。

 4月10日現在、プロ初勝利を挙げた新人は以上の4投手のみ。まだペナントレースは始まったばかり。今後、続々と新人が勝利を手につかみ、ペナントを盛り上げてくれるはずだ。

【文責:週刊ベースボール】