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【コラム】試合を決めるホームラン連発!タカの“モンスター”

 「ホークスはすごいモンスターを生み出した」と今季、アメリカ球界からソフトバンクに電撃復帰した川﨑宗則は年下のチームメートを大絶賛した。5月に入り5勝1敗とエンジン全開で2位に浮上し、首位をうかがう位置につけてきた優勝の大本命・ソフトバンク。その原動力となったのがプロ4年目を迎えた21歳・上林誠知だ。

 バットで破壊力を見せつけたのは5月2日の西武戦(ヤフオクドーム)だった。4対2と2点リードで迎えた3回裏、二死二、三塁からA.キャンデラリオのチェンジアップを右中間席へたたき込んだ。8回にも2ランを放ち自身初の1試合2発をマークするなど、3安打5打点の活躍で14対4の大勝に貢献し、「最高の結果になって良かった」と満面の笑みを浮かべた。さらに翌3日の同カード。2点を追う4回裏、二死満塁だった。髙橋光成の直球を強振すると打球は右翼席中段へ逆転満塁決勝弾。「打った瞬間、入ったと思いました」と本人も手応え十分の一撃に満足気だった。

 チームは翌日も9対6で西武を蹴散らし、千葉へ乗り込んだ。5日はZOZOマリンでのロッテ戦。だが、この日は8回終了時点で0対2と打線が振るわず。9回表、マウンドにはロッテのクローザー・益田直也。敗色濃厚となっていたが、先頭の内川聖一が四球を選ぶと、続くA.デスパイネが起死回生の同点2ラン。二死後、上林が打席に入ると、集中力を最高潮に高めた。2ボール2ストライクからの6球目、低めのシンカーをすくい上げる。打球は右翼席へ飛び込む決勝の6号アーチとなって、チームは3対2と逆転勝利を収めた。

 上林の打撃で感心するのは打球の力強さだ。川﨑も“モンスター”にたとえた理由について「あの打球を見れば分かるでしょ」と答えている。昨季は14試合で打率.211と一軍定着に失敗。挽回を期した昨オフには10キロ増の88キロというたくましい体を作り上げた。春季キャンプでは特打で右翼ポールの金網を破壊するなど成長を印象づけ、3月20日のオープン戦、対DeNAでは横浜スタジアムの右翼最上段にある「鳩サブレー」の看板直撃140メートル弾。ソフトバンクの王貞治会長も「スケールが大きくなっている」と目を細めていた。

 背番号51を背負うタカのニューヒーロー。川﨑は「毎打席、『イチロー選手になれ』と言って送り出している」ともいう。背番号51の“本家”を超える選手になれるか――。限りない可能性にあふれているだけに、それも期待してしまう。

 【文責:週刊ベースボール】