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【コラム(交流戦見どころ)】ソフトバンクを止めるのはどこか “神ってる”選手の再来も期待

 セ・リーグ821勝、パ・リーグ925勝。今年で13年目を迎える日本生命セ・パ交流戦だが、過去12年間はパが11度勝ち越し、通算成績で104勝もセより多く積み上げている(引き分けは54)。

 セを圧倒しているパの中でも、特に強さを見せているのが3連覇を狙うソフトバンクだ。過去6度、交流戦でトップに立っているが、他リーグとの戦いはデータが乏しいだけに個の能力が高い選手がそろっている点も交流戦の戦いを優位に進められてきた理由だろう。ただ、今年は和田毅、武田翔太が離脱中で、結果を出せていない中田賢一、攝津正のベテランも含めて先発投手陣に不安要素が大きい。内川聖一、デスパイネを軸とした打線の奮起がカギになる。

 セでソフトバンクに対抗する1番手は広島か。昨年、25年ぶりのリーグ優勝を果たしたがセで最高位の3位と交流戦を追い風とした。今年はジョンソン、野村祐輔と先発の軸が離脱しているが、12球団一の256得点を稼ぐ破壊力満点の打線はパが相手でも衰えることはない。巨人は2012年、14年とセで唯一、交流戦優勝チームに輝いている。借金1で交流戦に入るが好スタートを切って波に乗りたい。

 勝率.714とパの首位を快走する楽天。6試合連続2ケタ奪三振のプロ野球記録に並んだ則本昂大ら先発陣が安定し、松井裕樹を中心とした勝利の方程式も好調だ。二番に大砲・ペゲーロが座る打線も威力を発揮して穴が少ない。ただ例年、リーグ戦で上位を走りながら、交流戦に入ると失速するチームが出て来る。楽天は“ジンクス”にハマらず勝利を重ねることができるか。

 セ2位の阪神、パ3位の西武は、その強さが本物か試されるところだ。現在、4位の日本ハムは大谷翔平が屋外でのフリー打撃も開始し、早ければ交流戦中盤の合流にも光が見えてきた。“打者・大谷”が起爆剤となるか。そのほか、リーグ戦でBクラスに沈むDeNA、ヤクルト、中日、オリックス、ロッテも交流戦を反攻のきっかけとしたい。

 近藤健介(日本ハム)がどこまで打率4割をキープするかにも注目が集まる。さらに、茂木栄五郎(楽天)、上林誠知(ソフトバンク)、源田壮亮(西武)、京田陽太(中日)といった新鋭も交流戦で変わらぬ活躍ができるか。昨年は6月17日から19日のオリックス戦(マツダスタジアム)で広島の鈴木誠也がサヨナラ、サヨナラ、決勝と3試合連続本塁打。流行語大賞にもなった“神ってる”という称号を得る打撃を披露した。“神ってる”男が再び登場することを期待したい。

【文責:週刊ベースボール】