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【コラム】下克上を果たしたDeNAが19年ぶりの日本シリーズへ

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは10月24日、ペナントレース3位のDeNAが、リーグ優勝を果たした広島を4勝2敗(広島のアドバンテージ1勝を含む)で下し、セ・リーグの球団としては初めてレギュラーシーズン3位からCSを突破。19年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。

 初戦は0対3の完封負け(5回雨天コールド)を喫したDeNAだが、第2戦は先発したルーキーの濵口遥大が7回2失点と好投し、さらに首位打者に輝いた宮﨑敏郎が1本塁打を含む3安打3打点の活躍。6対2で快勝すると、ここから快進撃が始まった。

 第3戦では2回に奪った1点を、7投手の継投で守り抜いて1対0の勝利。戦績を2勝2敗のタイに戻すと、台風のため2日間の順延を挟んだ第4戦では初回に3点のビハインドを負うも、4回に筒香嘉智のソロ本塁打で2点差とし、5回には桑原将志の2点適時二塁打とロペスの中前適時打で4対3と勝ち越しに成功。1点のリードを、今度は6投手のリレーで死守して3連勝で王手をかけた。

 迎えた第5戦では再び広島に2点を先制されるも、2回に宮﨑のソロ本塁打、3回には桑原の2ランですぐさま逆転。さらに筒香の2打席連続弾や梶谷隆幸のダメ押し2ランが飛び出し、9対3で圧勝した。

 ペナントレースでは広島に14.5ゲーム差をつけられたDeNAだが、CSファイナルステージでは広島を圧倒。5試合で計7本塁打、20得点をたたき出した自慢の強力打線の破壊力もさることながら、それ以上に特に際立ったのがDeNA・ラミレス監督の采配だった。

 第3戦、第4戦ではのべ13投手をつぎ込み、ともに1点差の勝利を導いた。満塁のピンチでは打者によって惜しみなく投手を代える一方、第4戦の7回からは先発の今永昇太を中継ぎとして投入。今永は2回無失点の好投で反撃を封じるなど、大胆な選手起用で広島を翻ろうした。

 また、第2戦では乙坂智が、第5戦では細川成也が、代打で貴重なダメ押し適時打を放つなど、代打策も成功。1勝が大きな意味を持つ短期決戦で、勝負どころを逃さないラミレス監督の目と判断力は研ぎ澄まされており、4戦先勝の日本シリーズの舞台でも力を発揮することとなりそうだ。

【文責:週刊ベースボール】