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【コラム】セ・リーグ2017シーズン総括 “戦う形”が万全だった広島が連覇達成

 今年、連覇を果たした広島。昨年の優勝経験で芽生えた確たる自信が大きな原動力となった。個々人が何をすればチームに貢献できるのか。それを各自が理解し、チームに浸透してまとまった。それはリーグトップの“逆転勝利41試合”が物語る。一番・田中広輔、二番・菊池涼介、三番・丸佳浩の若い主軸もさらにレベルを上げ、黒田博樹が引退して不安視された投手陣も薮田和樹が勝率第一位投手に輝くなど、続々と若い芽が出てきた。戦う形が万全だった。最終的にCSファイナルステージで敗退と悔しさを味わったが、それを糧に来年以降も広島の強さは続いていくだろう。

 阪神も鳥谷敬、福留孝介のベテランに、大山悠輔、中谷将大らの若手が融合し、2位に入った。しかし、メンバーを固定することができず、戦いが安定しなかった面があり、それが広島との10ゲーム差という数字に表れたといっていいだろう。

 その点、3位のDeNAはラミレス監督が若手を軸に据えた起用で戦う形を最後まで貫いた。象徴が一番打者だ。桑原将志が12球団で唯一、全143試合に一番として出場するなど、選手の調子に左右されない戦う形を見いだしたことが、経験不足を補うまでの勢いを呼んだと言える。結果、3位からCSを勝ち抜いて日本シリーズ進出を果たして、チームに足りなかった経験を得た。今年を経て、広島と同じくチームの好循環のサイクルに入る可能性も十分にあるだろう。

 対照的に下位3球団は戦う形が定まらずに悪戦苦闘した。巨人は陽岱鋼、山口俊、森福允彦のFA組が開幕から離脱と、オフの補強が意を成さず。5月には球団ワーストの13連敗で2位から急降下。打線の軸である坂本勇人も調子がいまひとつの中で、チーム力でカバーすることができなかった。菅野智之、田口麗斗、マイコラスと3人が2ケタ勝利を達成した先発陣の奮起もあって、CS争いに食い込んだだけに、大型連敗が悔やまれた。

 5位の中日と最下位・ヤクルトはシーズンを通して形ができず。投打の軸も不明確なままだった。それを物語っていたのが攻撃陣。中日はゲレーロが35本塁打でタイトルを獲得も、その35発のうち22本がソロアーチと打線が機能していないのが透けて見えた。新人の京田陽太も149安打を放って話題を集めたが、打率を見れば.264とそれほど高くはない。一番打者に求められるのは安打数ではなく、打率を上げ、出塁率を高めることだ。それが攻撃パターンの確立を呼ぶ。ヤクルトも畠山和洋、川端慎吾と故障者が相次ぎ、山田哲人も打撃不振と戦う形が作れなかった。

 来年も全球団がキャンプからチームの形を定めてシーズンに挑むだけに、その形を、どれだけ維持できるかが一番のポイントになる。

【文責:週刊ベースボール】