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【パ・リーグ回顧】西武が10年ぶりのリーグ優勝もソフトバンクが“下克上”で日本一

 所沢移転40周年のメモリアルイヤーを10年ぶりの優勝で見事に飾った。開幕から首位に立つと、1度もその座を譲ることなくシーズンを走り抜いた西武。頂点に立った要因は超強力打線だ。最多安打の秋山翔吾が一番、打点王の浅村栄斗が三番、本塁打王の山川穂高が四番に座り、破壊力は抜群。さらに源田壮亮、金子侑司、外崎修汰と走力に勝る選手もラインアップに並ぶ。長打力と走力を兼ね備えた打線は史上3位、球団最多の792得点を生み出した。投手陣は多和田真三郎が最多勝を獲得したが、チーム防御率4.24。リーグ最下位のチーム防御率で優勝したのは2001年、近鉄以来のことだった。西武はCSファイナルステージでソフトバンクの前に敗退。5試合で計44失点と炎上した投手陣が敗因だった。今オフは浅村、炭谷銀仁朗がFAで他球団へ移籍、菊池雄星もポスティング制度でメジャー挑戦するだけに、連覇に向けてふたたびチームを作り直さなければいけない。

 2位のソフトバンクは開幕直後から投手陣が相次いで離脱。打線も調子が上がらずに苦戦を強いられたが夏場以降、千賀滉大、東浜巨が故障から復帰し、投手では大竹耕太郎、ミランダ、野手では牧原大成、グラシアルといった新戦力の台頭により勝ち星を積み重ね、首位・西武に食らいついた。リーグV逸後は「日本一」に照準を合わせてチーム一丸。ポストシーズンで先発経験者の武田翔太や石川柊太らを第2先発に置いて積極的な継投を見せ、日本シリーズへ進出。広島との頂上決戦では柳田悠岐のバットを折りながらの衝撃的なサヨナラ弾などで接戦をものにし、球団史上初となる下克上で、2年連続の日本一を果たした。それでも選手たちが口をそろえるのは、リーグ2位で終わったことへの悔しさ。来季の覇権奪回、日本一3連覇は至上命題だ。

 開幕前の下馬評を覆す大健闘と見るか、惜しまれる失速と見るのか。日本ハムの2018年の評価は分かれる。大谷翔平、大野奨太、増井浩俊らが抜けた中で上沢直之、石川直也、横尾俊建、渡邉諒らが台頭。8月中旬まではパ・リーグを制した西武と一進一退の熾烈な優勝争いを演じ、逆転優勝もにわかに現実味を帯びてきていた。だが疲労が見え始めたシーズン終盤、若手主体のチームは投打の歯車がかみ合わず、黒星を重ねて首位はおろかソフトバンクにも抜かれて3位でフィニッシュ。栗山英樹監督は「選手たちは一生懸命やってくれたんですけど、僕の能力がなくて本当に申し訳なかった」と唇を噛んだ。CSファーストステージでもソフトバンクに1勝2敗で敗れて完全終戦。3年ぶりの日本一奪回は来シーズン以降に持ち越しとなった。

 4位のオリックスは開幕から5カード連続で、カード初戦に敗れるなど波に乗れず。ロメロ、マレーロの両助っ人の低迷、金子千尋、ディクソンが負け込むなど借金生活が続いた。それでもアルバースがカード初戦で白星をつかむようになると、6月からは四番に吉田正尚を据えて打線も上昇気流に。交流戦は11勝6敗1分で2位につけて貯金生活へ。前半戦は貯金2の3位でターンしたが、後半戦は故障者続出。野手は好調だった中島宏之、西野真弘ら、投手も先発のアルバース、金子、ディクソンらが相次いで離脱し、7月20日から8連敗を喫して再び借金生活へ。以降、浮上できず4年連続のBクラスに終わった。

 球団ワーストの87敗で最下位に終わった昨季からの巻き返しを期し、井口資仁新監督のもとで再スタートを切ったロッテ。序盤戦は指揮官が掲げた“走塁改革”の効果もあり、打線がつながる。盗塁王争いを繰り広げる活躍を見せた中村奨吾、四番として99打点をマークした井上晴哉の台頭もあり、攻撃陣は活性化。投手陣もボルシンガー、石川歩が先発陣をけん引した。しかし、後半戦に入ると投打ともに層の薄さを露呈。ボルシンガー、石川に加えて涌井秀章まで戦線を離脱すると、先発の穴を埋める存在は現れず。打線も“走塁改革”の象徴だった一番・荻野貴司の故障離脱をきっかけに、長打力不足がそのまま得点力不足につながる近年の課題が浮彫になった。最後はリーグワーストの本拠地14連敗。5位でシーズンを終えた。

 楽天は昨季3位からさらに上を目指すはずだったが、そのプランはもろくも崩壊した。開幕2戦目から5連敗を喫するなど、いきなり出遅れてしまう。交流戦でも最下位と持ち直せず、借金20になった6月16日の阪神戦(楽天生命パーク)後に梨田昌孝監督が辞任した。平石洋介ヘッドコーチが監督代行に昇格後はわずかに調子が上向いたが、長くは続かない。先発では昨季2ケタ勝利の美馬学は2勝6敗と低迷し、8月に右ヒジ手術を受けた。エース・則本昂大も黒星が先行する苦しいシーズンとなってしまう。ウィーラー、ペゲーロ、アマダーの助っ人トリオは欠場も多く、得点力ダウンの元凶となった。

【文責:週刊ベースボール】