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【コラム】“3度目の正直”でタカに勝利。オリックス・山本由伸の理想の先発像

 “3度目の正直”でソフトバンクから勝利を飾った。5月28日、京セラドーム大阪。先発したオリックスの山本由伸は今宮健太が「弓矢のような」と表現するストレートと自在に操るカットボールを軸にして、7回6安打無失点。今季、ソフトバンク戦には2試合登板し、計17回無失点に抑えていたが、これで得点を許していないイニングは24に伸びた。しかし、過去2試合は打線の援護がなく、勝利を得られず。ようやく、この試合で打線が3点を奪い、山本はソフトバンク戦でのプロ初勝利を手にした。

 「うれしいです。ピンチもたくさんありましたが、粘り強く投げられたのが良かったです」

 通算防御率は1.38となり、千賀滉大(ソフトバンク)を抜き、パ・リーグ1位に浮上。高卒3年目の右腕が、リーグを代表する投手になりつつある。

 2年目の昨季、セットアッパーに君臨して54試合に登板、パ2位の32ホールドを記録したが、先発への思いが消えることがなかった。

 「中継ぎも、めちゃくちゃ楽しかったんですけど、やっぱり先発がしたかったんです。金子(弌大。現日本ハム)さん、西(勇輝。現阪神)さんが抜け、そこの枠に入りたい、と。先発への気持ちが強くなりました」

 長年、先発陣を支えてきた看板投手がチームを去り、再燃したまっさらなマウンドへの思い。強い自覚を持ち、自主トレ、キャンプを順調に過ごして先発ローテーションの座を手にしたが、山本には先発投手として3つの理想像があるという。

 「“負けない投手”ですね。そのために“打たれない”。そして“疲れない”。この3つです。打たれないから、負けないし、球数も増えないから疲れない。これが理想の先発投手です」

 それを具現させるのは最速157キロを誇るストレートだ。剛球で相手打者をきりきり舞いにさせるが、その握りは基本と違う。

 「人さし指より、中指のほうが長いので、ボールの縫い目が右に向かっていくところを握るのが一般的。でも、僕は逆の左に向くほうを握っているんです。深い理由があるわけではなく、野球を始めたことから、この握り。単純に投げやすいからなんです」

 さらに武器となるカットボールも握りはストレートと同じ。その握りで遠投を繰り返し、ボールをスライド回転させる体の使い方を覚えていったという。

 「勝ちたい気持ちはあふれるくらい持っています。ただ、マウンド上では冷静に。周りが見えなくなってしまいますし、体の動きも変わってしまうので。それでも心は熱くして、戦っていきます」

 6月4日から交流戦がスタート。セ・リーグ相手に先発マウンドで仁王立ちする山本の姿が楽しみだ。

【文責:週刊ベースボール】