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【コラム】抜け出しつつあるソフトバンクを止めるのは果たしてどの球団か?

 今季も開幕から柳田悠岐ら主力が相次いで離脱し、ケガ人に悩まされたソフトバンク。苦しい状況でも前半戦終了時点で2位・日本ハムに7ゲーム差で首位を快走できる要因は、12球団屈指の厚い選手層にほかならない。出場機会を得た周東佑京ら若手が結果を残し、新人右腕・甲斐野央はいまや守護神を担っている。開幕前は外国人枠の問題で一軍すら危ぶまれたグラシアルもデスパイネとともに打線をけん引。ベテランの松田宣浩も20本塁打と元気で、12球団トップのチーム115本塁打をマーク。後半戦も盤石な戦いぶりが予想されるが、懸念材料があるとすれば7月中旬からキューバ代表に派遣されるグラシアルの穴とフルシーズン戦った経験のない若手の疲労か。とはいえ、一部のケガ人は順調に行けば8月ごろには一軍復帰予定。奮起を誓う彼らの力があれば、さらに投打にスキがなくなるだろう。

 連覇を狙う西武だが、やはり優勝に貢献した主力の流出が大きく響いて前半戦は3位でフィニッシュ。昨年14勝のエース・菊池雄星(マリナーズ)の不在は昨年もチーム防御率リーグ最低と脆弱だった投手陣の地盤沈下を招いたと言える。髙橋光成、今井達也ら若手が奮闘しているが、昨年最多勝に輝いた多和田真三郎はわずか1勝で二軍調整。チーム先発陣の防御率は4.71と安定感を欠いている。リリーフ陣も昨年終盤に機能したセットアッパーのマーティン、守護神のヒースが結果を残せず信頼感が低下。強力打線が投手陣をカバーしたいが、やはり昨年、三番を担った浅村栄斗(楽天)がラインアップから消えた影響は大きく、昨年のようにビハインドを常に跳ね返す爆発力がない。継投ミスなどベンチワークの悪さも目立つ。とにかく後半戦はミスを少なく戦い、少しでも順位を上げていきたい。

 先発ローテの一角として期待されていたマルティネス、さらに清宮幸太郎もケガで離脱を余儀なくされた中でスタートした日本ハム。戦前は苦戦が予想されたが、復活を遂げた有原航平が抜群の安定感で先発陣をけん引し、ブルペンも宮西尚生、玉井大翔、井口和朋、さらに新加入の秋吉亮がクローザーに定着したことで接戦をものにしながら貯金を重ねて上位争いを演じた。交流戦でエース・上沢直之の離脱というショッキングなニュースもあったが、逆転優勝はあきらめない。打倒・ソフトバンクのために後半戦のキーマンになりそうなのが、投手では金子弌大、野手は清宮。百戦錬磨の元沢村賞右腕と本領発揮が待たれる若きスラッガー。復調すればチームに勢いを与えてくれる存在だけに巻き返しが期待される。

 エース・則本昂大が開幕前に右ヒジのクリーニング手術で離脱し、岸孝之も開幕戦で左太もも裏の違和感で登録抹消となり、いきなり2本柱を失うことになった楽天。大苦戦が予想されたが、まさかの快進撃を見せる。“つなぎの四番”島内宏明に加え、三番・浅村栄斗、下位打線で力を発揮したブラッシュと新戦力が打線をけん引。逆転勝利は実に21度と、「逆転の楽天」と呼ばれる活躍を見せた。しかし交流戦終盤に敗戦を重ねると、今季ワーストの10連敗を喫し、一気に貯金を食いつぶしてしまった。それでも暗いニュースばかりではない。則本昂は7月9日に今季初登板で復活勝利をマーク。岸も前半戦わずか2勝止まりと本領を発揮できずにいるが、この2人を中心に投打のかみ合う展開で3位からさらに浮上したい。

 大砲レアードの加入やZOZOマリンのホームランラグーン設置などで本塁打は激増したロッテ。一・二番に定着した荻野貴司と鈴木大地の好調もあって得点パターンのバリエーションは増し、得点力もアップした。しかし、投打が思うようにかみ合わず、勝ち星を大きく積み重ねるには至らなかった。最大の原因は先発陣だ。ボルシンガー、石川歩といった軸となるべき投手がゲームを作ることができず、有吉優樹は早々と離脱。岩下大輝&種市篤暉という若き右腕の活躍がなければブルペンへの負担がさらに増していただろう。後半戦で5位から浮上するには先発ローテの再整備が必須。ブルペンはまずまず充実しているだけに、涌井秀章や二木康太を中心としながら、ドラ3左腕の小島和哉などさらなる若手の台頭が求められる。

 防御率1.92の山本由伸が4勝(4敗)、同2.72の榊原翼が3勝(4敗)の数字が物語るようにチーム打率.234と、打線が低調で奮闘する先発陣を援護できなかったオリックス。吉田正尚が開幕直後に不振に陥り、ロメロが故障離脱と、主軸が機能せずに接戦を落とすケースが多く開幕から借金生活が続いている。それでも、交流戦から徐々に打線が上向き、7月3日からは中日から金銭トレードで獲得したモヤをオーダーに入れ、これに触発されるようにマレーロに当たりが出始めた。榊原が右肩痛で離脱と投手陣にも疲労が出てくる夏場は、打線の奮起が不可欠。最下位に甘んじているが、3位とは3.5ゲーム差とAクラス入りをあきらめるのは、まだ早い。攻撃力アップが巻き返しのカギとなる。

【文責:週刊ベースボール】