• セントラル・リーグ
  • 広島東洋カープ
  • 東京ヤクルトスワローズ
  • 読売ジャイアンツ
  • 横浜DeNAベイスターズ
  • 中日ドラゴンズ
  • 阪神タイガース
  • パシフィック・リーグ
  • 埼玉西武ライオンズ
  • 福岡ソフトバンクホークス
  • 北海道日本ハムファイターズ
  • オリックス・バファローズ
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 侍ジャパン

日本野球機構オフィシャルサイト

ニュース

NPBニュース

【コラム】巨人が貯金を独り占めで独走状態、後半戦は他5球団の奮起に期待

 リーグV奪回を目指す巨人としては、これ以上ない前半戦だった。一時は勝率5割を下回る時期もあったが、交流戦(3位)で勝ち星を伸ばし、セ・リーグ首位へ再浮上。貯金17と独り占めにし、2位に9.5ゲーム差と独走でペナントを折り返すことに成功した。一番にベテランの亀井善行を据える打線は、二番の坂本勇人を筆頭に三番の丸佳浩が好調で、四番・岡本和真が2割5分を切る打率でも、得点力は抜群。正二塁手の吉川尚輝が早々に故障離脱しても、交流戦では若林晃弘の台頭で打線に穴はない。投手陣の陣容には試行錯誤の跡が見られるが、山口俊が前半戦9勝、腰の違和感を抱えるエース・菅野智之も8勝と2本の柱が頼もしい。リリーフでは抑えに中川皓太が定着し、さらにはマシソンの復帰も大きい。トレードなどで4投手を補強と後半戦に向けた戦力整備も余念がなく、後半戦もペナントレースをリードする存在となりそうだ。

 2位のDeNAは4月中旬からまさかの10連敗。5月に入っても5連敗と調子が上がらず、借金は最大で11までふくれ上がり5月末まで最下位に沈んでいた。状況が好転し始めたのは交流戦だった。開幕投手を務めた今永昇太に加えて、濵口遥大、井納翔一、東克樹ら出遅れていた投手がそろい、上茶谷大河と大貫晋一の新人右腕が先発として試合を作ったのが大きい。リリーフではエスコバー、パットン、山﨑康晃が安定した投球でチームを勝利に導いた。交流戦を10勝7敗1分けと勝ち越すと、7月2日には約2カ月ぶりに5割に復帰、Aクラスを争うまでチームは浮上してきた。巨人との差は大きいが、後半戦は筒香嘉智を中心とする打線が、投手陣の踏ん張りをバックアップできるかがポイントになる。

 矢野耀大新監督が超積極的野球を掲げて開幕を迎えた阪神。「オレが楽しまないとみんなが楽しめない」という信念を持ち、選手が結果を出すと体全体で喜びを表し、チームの雰囲気を明るくしていった。5月に入ると打線がある程度固定され、投手陣も整備されたことで15勝9敗1分けと大きく勝ち越して29日には2位へ浮上。だが、交流戦6勝10敗2分けと失速。5月のように打撃陣が得点を奪えなかったことが原因だった。リーグ戦再開後も波に乗れず、特に7月8日からの首位・巨人との直接対決で3連敗。DeNAと並んで2位タイで前半戦を終えたが、借金2と勝率5割を切ってしまっている。中継ぎ陣は強固なだけに、打線が奮起して、巨人に食らいつきたい。

 昨年の覇者・広島は開幕から4月16日まではまったくの不振、かと思えば5月は20勝4敗1分けと勝ちまくって首位に。ところが交流戦に入るとリズムがおかしくなり、5勝12敗1分けで交流戦最下位、そしてその後も立て直せず前半戦終了まで悪夢の11連敗……と、前半戦は強い面ともろい面が極端に入れ替わりながら顔を出した。悪い状況から立て直せないまま4位で後半戦スタートを迎えることになり、4連覇への道は険しくなってきたと言わざるを得ない。深刻なのは打線の得点力低下。緒方孝市監督も試行錯誤しているが、後半戦では選手の調子を見極めつつ、その日のベストオーダーを組んで1試合1試合を戦っていくしかないだろう。

 4月中旬には2位に浮上するなど7年ぶりのAクラス入りへ光が見えていた時期もあった中日だが、序盤の好調は先発を早々に降板させて中継ぎをつぎ込む継投策で支えたものだった。6月には疲れが見え始め、逆転負けは18度と20度に迫り、5位が定位置になりつつある。先発陣もケガ人が相次いだこともあり、経験の浅い投手で埋めている状況。大野雄大や柳裕也が長いイニングを投げて前半戦をしのいだ。後半戦で 笠原祥太郎、松坂大輔ら故障者に復帰のメドが立ったのは朗報。打線は高橋周平がリーグトップの打率を保ち、故障離脱していた平田良介も復帰してビシエド、大島洋平ら好打者が並ぶ打線は盤石だ。投打で役者がそろえば、6年連続Bクラスからの脱出も見えてくる。

 序盤戦は首位に立つ健闘を見せたものの、それも長くは続かなかったヤクルト。開幕3戦目に坂口智隆が左手親指を骨折すると、昨季35セーブの絶対的クローザー・石山泰稚も5月上旬に上半身のコンディション不良で約1カ月の離脱。5月14日の広島戦(マツダスタジアム)から6月1日のDeNA戦(横浜)まで、球団ワーストタイ記録となる16連敗を喫した。チーム防御率4.61の数字が物語るように、先発投手が粘れず、救援投手にしわ寄せがいくという、毎年のように訪れる悪循環に陥っている。それでも若手の台頭が数少ない希望の光だ。高卒2年目の19歳、村上宗隆はリーグ1位タイの63打点、同4位の20本塁打と予想を上回る活躍を見せている。勝利にこだわりながらも、若手の成長を引き続き促していきたい。

【文責:週刊ベースボール】