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【コラム】きっかけはオールスターゲーム 後半戦で安打量産の阪神新人・近本光司

 「前日はバッティングカウントでストレートが少なかった」

 打席で冷静にバッテリーの配球を読んでいた。8月3日の広島戦(マツダスタジアム)。3回表に先頭で打席に立った阪神のルーキー・近本光司はカウント2ボールとなり、ストレートに狙いを定めた。3球目、床田寛樹の左腕から投じられた内角へのボールはストレート。141キロを迷わず振り抜くと、打球は高々と舞い上がり、右翼ポール際へと吸い込まれる決勝8号ソロとなった。

 「先頭バッターだったので、塁に出ることを意識していました。バッティングカウントになったので、思い切って打ちにいった結果がホームランとなってくれてよかったです」と声を弾ませた近本。今季、ドラフト1位で阪神に入団、新人ながら一番に定着している男がトラ打線をけん引している。

 6月5日には打率.321をマーク。しかし、徐々に下降線をたどり始め、前半戦終了時には打率.261までダウン。苦しむ近本の転機となったのが7月13日の第2戦(甲子園)で史上2人目のサイクル安打を記録するなどインパクトを残したマイナビオールスターゲーム2019だった。

 「4、5人の方といろいろな話をさせてもらい、僕の中での財産になりました。バッティングでは筒香(嘉智=DeNA)さんに打撃について“あること”を教えてもらいましたね」

 筒香からの助言内容は公表できないということだが、“極意”を授かったのは第2戦前。「一番・中堅」でスタメン出場したこの試合で、さっそく教わった打ち方を試してみると、左翼席への先頭打者本塁打となった。そのほか、ヤクルトの若きスラッガー・村上宗隆には悩んでいた右中間へのバッティングについてのアドバイスを仰いだ。

 夢の球宴で成長へのヒントを得ると、後半戦から見違えるほど打ち始めた。7月15日、後半戦開幕の中日戦(ナゴヤドーム)で4打数2安打をマーク。20、21日のヤクルト戦(甲子園)ではサヨナラ犠飛、逆転3ランを放ってチームの勝利に貢献するなど再び存在感をアピールした。そのまま勢いは止まらず、8月5日現在、後半戦は17試合で71打数29安打、打率.408。通算打率も.287まで引き上げたが、特に前週がすさまじかった。

 7月30日の中日戦(甲子園)で4安打をマークすると、翌日からも1、2、2、3と毎試合安打を放ち、さらに8月4日の広島戦(マツダスタジアム)で30日に続き4安打。6試合で16安打、打率.640の大爆発だ。猛打賞も11度目を数え、長嶋茂雄(巨人)が持つシーズン14度の新人記録超えも視界に入っている。

 「しっかりと投手の足元へ打ち返すことができている結果でしょう。狙い球が来なくても粘れていますし、今は“空振りでもいいわ”と割り切れている自分もいます。それらが結果につながっているのかなと思います」

 リーグ3位の21盗塁もマークしている近本。新人王の可能性も十分にあるトラのニューヒーローはこれからも颯爽とグラウンドを駆け回る。

【文責:週刊ベースボール】

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