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【コラム】怒涛の10連勝を果たした“勝利の使者” 連覇を目指す西武のエース格となったニール

 “勝利の使者”が西武に優勝マジック6を運んできた。9月18日のオリックス戦(メットライフ)、先発したニールは8回5安打無失点の好投。1988年郭泰源に並ぶ球団外国人投手記録となる10連勝を飾り、11勝目をマークした。負け数はわずか1。一人で貯金10を稼ぐ圧巻の投球内容に、「エース」の称号を与えても誰も文句は言わないだろう。

 「ライオンズの歴史に名を刻めるのは非常に光栄なことだよ」と笑顔を見せたニール。しかし、開幕当初は笑顔がなかった。今季、30歳で初来日したニールだが春季キャンプで左足のハムストリングを痛め調整が遅れた。開幕先発ローテーションに入ったが、4試合に投げて1勝1敗、防御率5.95に終わると4月24日に出場選手登録を抹消。ここから約2カ月、過ごした二軍での生活が転機となった。

 「日本の野球に適応するために、コーチからいい話を聞くことができた。日本のバッターはアメリカと異なる特徴を持っているから学ぶ必要があった」

 アメリカ野球と日本野球のギャップへの対応策を徹底リサーチした。例えば許銘傑二軍投手コーチからは「日本の打者は早打ちのアメリカの打者と違ってコツコツと当てるのがうまい。三振を狙うよりも、ボール球をうまく使って打ち取るほうがいい」というアドバイスを受け、今まで以上に配球面に目を向けるようになった。

 さらに、体調を整えることにも気を配った。

 「ランニングやウエート・トレーニング、キャッチボールなど一つひとつをしっかりとやって、ずっと抱えていた『また痛めたらどうしよう』というハムストリングへの不安を完全になくすことができた」

 100パーセントの状態に戻ったことで、フォームも本来の形で安定した。無意識に患部をかばうために体が横振りになる課題が解決されたことで、最大の武器ともいえるシンカーの精度が復活。許コーチからのアドバイスでカットボールを習得したことで、ピッチングの幅が広がったことも大きかった。

 一軍再昇格は6月20日だった。同日の中日戦(ナゴヤドーム)で先発し、5回1失点で2勝目をマークして以降、怒涛の快進撃を披露。10連勝という快挙を成し遂げた。

 「ゴロを打たせればバックがアウトにしてくれるから自信を持って投げられるよ。野手がしっかり守ってくれたおかげ」と勝利後に必ず、感謝の言葉を述べる。さまざまなトレーニングを取り入れ、それに対して他の投手も興味を持つなど、周囲に好影響も与えている背番号54。リーグ連覇を目指すチームに欠かせない存在だ。

【文責=週刊ベースボール】