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【パCSファーストS展望】シーズン同様CSでも予想される接戦 両チームともカギを握るのは打線の援護

 西武とのデッドヒートの末、最後の最後に優勝を逃したソフトバンク。ショックを払しょくし、気持ちを切り替えて2年連続の“下克上”で3年連続の日本一を目指す。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを戦う楽天に対してはレギュラーシーズンで13勝12敗と勝ち越してはいるものの、25試合のうち、1点差が10試合、2点差が5試合、3点差が4試合と競った試合が多かった。CSでも接戦が想定される。

 短期決戦の厳しさもある中で、工藤公康監督は「初戦は絶対に大事」と力を込め、第1戦の先発をエース・千賀滉大に託す。「チームのために腕を振りたい」と意気込む千賀にとって、大事なのは“先に失点しないこと”。レギュラーシーズンの被本塁打数がリーグ2位タイの19本だっただけに、浅村栄斗やブラッシュ、ウィーラーといった一発がある打者は特に警戒したい。先手を取って第2戦、CS通算5戦4勝のバンデンハークへ。第3戦までもつれた場合には今季12勝と飛躍を遂げた高橋礼を先発させる予定だ。

 打線としては先制点を奪って試合を優位に、投手陣を楽に投げさせたい。クリーンアップを担う柳田悠岐、デスパイネ、グラシアルの状態が勝負を左右するだろう。彼らが打てばチームに勢いも生まれる。また、勢いという点では、松田宣浩もキーマンの1人。昨季のCSでは打撃不振で悔しい思いをしただけに、“熱男”のバットがチームを、球場を盛り上げてくれるはずだ。

 また、工藤監督が見せる手腕にも注目だ。昨季は石川柊太、武田翔太らを第2先発として待機させたり、ファイナルステージでは打撃面でも調子が上がらない松田宣を容赦なくスタメンから外したりと、シーズン中とはガラリと様相を変えて戦った。今季もCS直前の全体練習で外野手の福田秀平が二塁のポジションでシートノックを受けるなど、“短期決戦ゆえの準備”に余念はない。

 一方の楽天は、ロッテとの熾烈な3位争いを制してCSに進出した。ソフトバンクとの直接対決では1つ負け越しているものの、先発陣の二本柱である則本昂大、岸孝之の不在期間が長かったことを考えれば、上々の数字と言えそうだ。

 ヤクオクドームでのソフトバンク戦は、CSに限定すれば雪辱の舞台となる。2017年、3位でCSに進出した楽天は、ファーストステージで西武を2勝1敗で下してファイナルステージに進出した。ヤフオクドームに乗り込んでのソフトバンク戦、幸先良く2連勝をマークしたものの、最後は地力の差を見せつけられ、3連敗で敗退。その悔しさを晴らすことができるか。

 平石洋介監督は、先発に則本昂、美馬学、岸の三本柱を投入することを明言した。「短期決戦は一つの勝負が大きくウエートを占める」。その中で特に相性がいいのは美馬で、ソフトバンク戦の防御率1.97。逆に第1戦の先発が予想される則本昂は同8.10、2勝2敗と分が悪いが、大一番でエースの働きを見せられるか。岸も同5.19と今季に関してはソフトバンク戦が鬼門で、不安感はぬぐえない。

 このような状況だからこそ、打線の援護が欠かせなくなる。ソフトバンク戦に最も好相性なのが銀次で、打率.362の数字を残し、ヤフオクドームに限定すれば同.380。また、四番のブラッシュもソフトバンク戦で6本塁打、15打点と爆発が期待できそう。一方で三番・浅村が1本塁打、打率.163と封じられていることから、ここが機能するかがカギとなる。

 さらにウィーラーの存在も大きい。今季最終対決となった9月24日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)では、相手エース・千賀から値千金の逆転2ラン。宝刀フォークがやっかいだが、苦手意識も薄れたはずだ。

 何が起きるか分からないのが超短期決戦の醍醐味。パ・リーグ王者・西武への挑戦権を得るのはどちらか。

【文責=週刊ベースボール】