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コナミ日本シリーズ2012

デイリーリポート

第2戦

 前日とは打って変わって投手戦となった第2戦。第1戦で大勝した巨人が、この日は初回の先頭打者・長野久義の本塁打で得た1点を守り切って2勝0敗とした。

 最初にチャンスをつかんだのは北海道日本ハムだった。1回表、先頭の陽岱鋼、四番の中田翔が死球で出塁して二死一、二塁。しかし、続く五番・稲葉篤紀が一塁ゴロに倒れて先制機を逃す。

 巨人はその裏、一番・長野がカウント2-1から真ん中に入ってきた変化球を右中間へ本塁打。前日の勢いそのままに、この試合最初の得点を挙げる。

 その後は巨人・澤村拓一、北海道日本ハム・武田勝の両先発投手の踏ん張りもあり、双方ともゼロ行進。北海道日本ハムは9回、二死一、三塁の好機を築くも代打・二岡智宏がライトフライに倒れて無得点に終わり、投手を中心とした緊迫の接戦は、巨人に軍配が上がった。

 巨人にとって大きかったのは1回の守り、北海道日本ハムの先制機をしのぎ切った場面だ。澤村が立ち上がりから制球が定まらず、2死球を与えて二死一、二塁。迎えた稲葉の打席の途中、捕手の阿部慎之助がマウンドに駆け寄って「しっかりせんか」とばかりに澤村の頭をピシャリとたたいた。バッテリー間のサインに関するやり取りと思われるが、このカツが効いたか、澤村は稲葉を一塁ゴロに打ち取る。2回も走者を三塁まで進められながら無失点。3、4回も味方の美技に助けられ得点を許さなかった澤村は、中盤以降立ち直り、8回には三者連続三振。堂々の投球で、この回限りでマウンドを譲った。

 試合後の巨人・原辰徳監督は「今日は相手投手(武田勝)の調子もよく、1対0で勝つ以外なかった。澤村はクライマックスシリーズ(CS)の頃から、ひと皮、ひとランク上がったピッチングをしてくれている」と話したが、1、2戦の戦いを見ていると、澤村だけでなく、チーム全体がCSファイナルステージの戦いを経て大きく成長したように感じられる。1試合の重みを痛感したCSの教訓からか、試合後の選手の言動にも浮かれた様子はなかった。

 敗れた北海道日本ハムは、これで前日と合わせて18イニングで1得点。第1戦ではバントのミスから得点できず、試合の流れをつかみ損ねたが、第2戦でも得点機を築きながらあと一打が出なかった。先発・武田勝は澤村に負けない投球内容。初回こそ1点を失ったものの、その後は6回まで被安打3で無失点と奮闘していただけに、勝ちをつけたいところだった。

 また、初回の死球の影響で中田が試合途中で交代。今後への影響が心配されたが、検査の結果、重傷ではなさそうなのは明るい材料だ。苦しい立場になったが、「札幌に戻れば流れが変わる」「DH制の普段の野球をやれる」と、気持ちを切り替えて戦っていくしかない。

コナミ日本シリーズ2012 第2戦

2012年10月28日(日)
東京ドーム ◇開始 18:10 (2時間51分) ◇入場者 44,932

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
北海道日本ハム 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
読売 1 0 0 0 0 0 0 0 x 1 5 0
バッテリー
[日] ●武田勝(0-1)、石井、増井 - 大野
[巨] ○澤村(1-0)、山口、(S)マシソン(1) - 阿部
本塁打
[巨] 長野 1号(1回1点 武田勝)