セントラル、パシフィック両リーグが制定する月間「スカパー!サヨナラ賞」(協賛:スカパーJSAT株式会社)の5月度受賞選手が決定いたしました。
受賞選手には、スカパーJSAT株式会社よりトロフィーと賞金30万円が贈られます。
髙山選手は、5月29日(水)阪神甲子園球場で行われた対読売ジャイアンツ9回戦、4対4で迎えた延長12回裏最終回の攻撃、1死満塁の一打サヨナラのチャンスに代打で登場。読売8番手の池田投手から、右翼席へ劇的な代打サヨナラ満塁本塁打を放った。
この試合、阪神は3点のビハインドで迎えた5回裏、上本選手の右中間二塁打で2点を返し1点差に迫るも、8回表にソロ本塁打により再び2点差に広げられ終始追う展開が続いた。しかし、8回裏の攻撃でマルテ選手が2点本塁打を放ち土壇場で延長戦に持ち込む粘り強さを発揮。延長戦は両チームの投手陣が踏ん張り、最後の1点がなかなか奪えない状況が続いたが、延長12回裏、1死満塁と願っても無いチャンスを作り、最後は矢野監督から全てを託された代打髙山選手の一振りで4時間30分の死闘に終止符を打った。髙山選手のサヨナラ打は2016年5月21日対広島8回戦以来自身2度目で、サヨナラ本塁打は初。本拠地での対読売戦の連敗を阻止する大きな一打となった。
辰己選手は、5月8日(水)楽天生命パーク宮城で行われた対福岡ソフトバンクホークス7回戦、5対7で迎えた9回裏、1点を返し1点差に詰め寄った1死満塁の場面で、中越えのサヨナラ二塁打を放ち、8対7で劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。
この試合、東北楽天は初回に5点を奪われ、その後も加点を許し4回表までに0対7とリードを許す苦しい展開だったが、4回裏にブラッシュ選手の2点本塁打で反撃の口火を切ると、5回には浅村選手の犠飛、8回には再びブラッシュ選手の2点本塁打で、じわじわと点差を詰めた。
2点差の5対7で迎えた9回裏、東北楽天打線は福岡ソフトバンクのリリーフエース森投手を攻めたて、1死から4連打で1点を返し、なおも満塁のチャンスを作る。この場面で打席には前の試合(6日メットライフ)でプロ初本塁打を放ち、この試合もここまで2安打と絶好調の辰己選手。カウント1-1からの3球目を振り抜いた打球は中堅手の頭上を越え、ワンバウンドでフェンスを越える逆転サヨナラの2点適時二塁打となり8対7で福岡ソフトバンクを下した。
0対7からの逆転劇は、楽天球団史上最大点差となる7点差逆転勝利。ルーキーの辰己選手は自身初のサヨナラ安打となった。