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【記事】若手とベテランが融合し安定の戦力。黒田博樹の“現役引退”の花道を飾る。

 25年ぶりのリーグ制覇を果たした広島東洋。シーズンは2位・読売に17.5ゲーム差をつける独走Vを果たし、CSファイナルステージも、接戦でファーストステージを突破して勢いに乗る3位・横浜DeNAに3勝1敗と、圧倒的な強さで日本シリーズ進出を決めた。

 投打ともに“生え抜き選手”が中心となってチームを引っ張る。先発陣は大黒柱の黒田博樹、今季16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した5年目の野村祐輔、そして助っ人左腕のジョンソンが三本柱だ。救援陣も盤石で、防御率1.71のジャクソンや同2.44の今村猛が控える。今季34セーブを挙げた抑えの中﨑翔太も抜群の安定感が光る。リーグトップのチーム防御率3.20を誇る投手陣は、リードしたら簡単に逆転を許さない。

 打線もスキがない。一番に座る田中広輔は、CSファイナルステージ4試合で12打数10安打の打率.833と快音を連発。チャンスメークに決定打と打線を活性化させた。加えて、二番の菊池涼介、三番の丸佳浩は、巧打だけでなく随所で長打力も放つなど、抜け目のない打線に。ルナが故障で抜けた中軸も、四番には勝負強さが光る新井貴浩が座り、五番に爆発力ある鈴木誠也、六番には長距離砲のエルドレッドが控えるなど、どこからでも得点が奪えるのが強みだ。

 リードを奪えば、盤石の投手陣に加えて、田中、菊池の二遊間、中堅手の丸が形成する鉄壁のセンターラインで守備に不安はなく“先行逃げ切り”のスタイルへ。連打や“一発”もある打線で、逆転も十分にある。

 生え抜き選手が多いこともあり、もともとチームの団結力は高いが、さらに結束を高める出来事があった。10月18日に黒田が現役引退を表明。日本シリーズがラスト登板となるだけに、負けるわけにはいかない。1984年以来、32年ぶりの日本一へ。背番号15の花道を飾るべく、チームは一体感を増している。