「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」開催 MVPはパがサファテ、セが丸佳浩!
日本球界の1年を締めくくるプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」が11月20日、都内のホテルで開催された。記者投票による表彰選手や公式戦のタイトルホルダー、ファームの表彰選手らが一堂に会し、さらにプロ野球の発展に貢献した野球人の表彰も行われた。今年は観戦チケットが発売され、約400人のファンもこの華やかな式典を見守った。
今シーズン最も価値ある働きをした選手へ贈られる最優秀選手賞(MVP)にパ・リーグはD.サファテ(ソフトバンク)、セ・リーグは丸佳浩(広島)が選ばれた。ともに初受賞となる。
サファテはアメリカへ帰国していたが再来日して、このNPB AWARDSに臨んだ。得票による点数は983点で2位の柳田悠岐(ソフトバンク)の421点を大きく上回る結果となった。パでリリーフ投手のMVP受賞は1981年の江夏豊(日本ハム)以来とあり、「リリーバー、クロザーがまさかこういう賞をもらえるとは思わなかった。すごくうれしく光栄に思う」と満面の笑みを浮かべた。このほか最多セーブに加え、プロ野球新記録の54セーブが評価されてコミッショナー特別賞、さらには外国人選手として初となる正力松太郎賞も受賞した。
一方、セ・リーグMVPの丸は2位の薮田和樹(広島)の381点に大差をつける1134点を集めての受賞となった。昨年の新井貴浩に続いて2年連続で広島の選手の受賞ともなった。三番打者として、リーグトップタイの171安打を放ち、チームの連覇に貢献した丸だが、「(MVP受賞は)驚きのほうが大きかった。今年は1年間、調子の波が少なかったことが良い成績につながったと思います」と謙虚に語った。リーグ2連覇を果たしながらクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで敗退したことを悔い、来季のリーグ3連覇と日本一を誓った。
最優秀新人賞(新人王)にはパは源田壮亮(西武)、セは京田陽太(中日)の両遊撃手が選出された。
今季、新人として56年ぶり4人目のフルイニング出場を果たし、安打数も史上3位となる155安打をマークした源田。有効投票数258のうち252票を獲得。パで野手の選出は1998年の小関竜也(西武)以来19年ぶり。西武からはリーグ最多14人目の選出となった(前身球団を含む)。また1年目の野手では97年の小坂誠(ロッテ)以来、20年ぶりの受賞。「毎日、毎試合が初めてのことばかりでしたが、143試合フルイニング出場したことが、この賞につながったと思います」と喜びを表した源田。続けて「来季はイージーなゴロほど丁寧に処理したい」と来季へ向け、おごることなく早くも気を引き締めていた。
開幕からレギュラーに定着し、149安打を放って球団の新人安打記録を58年ぶりに更新した京田。有効投票数286のうち208票を獲得。中日の選手としては98年の川上憲伸以来19年ぶりの新人王に輝いた。野手としては88年の立浪和義以来29年ぶり2人目の快挙だ。「CSや日本シリーズで濵口(遥大=DeNA)が活躍したので、あきらめていましたが野球選手として1度しか取れない賞を取れてうれしいです。1年間一軍でプレーし、走塁の評価をしていただいたのだと思います」と充実感あふれる表情を見せた京田。来季に向け「フルイニングで試合に出る事を目標にして頑張りたいと思います」と意気込みを示した。