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【コラム】外国人初の通算200セーブ!最高の仕事場で力を振るうソフトバンク・サファテ

 「クローザーは最もアドレナリンが出る場所だ」とソフトバンクの守護神・サファテは言う。

 「相手も残り3つのアウトしかないと必死になって向かってくる。そして私の後ろには誰もいない状況。チームの勝ちと負けに直結するシチュエーションにいられる最高の仕事場だと思うよ」

 勝負の分かれ目でマウンドに立ってもプレッシャーを感じることはない。逆に力に変えてきた。その積み重ねが大記録を打ち立てた。

 7月5日オリックス戦(ヤフオクドーム)。5対3と2点リードの9回表、いつものようにサファテの名前がコールされた。いきなりマレーロに二塁打を浴びたが動じない。西野真弘を一ゴロ、武田健吾を三振で二死とすると、最後は小島脩平を155キロのストレートで力ない中飛に仕留めてゲームセット。リーグトップの25セーブは外国人初、史上6人目、史上最年長の通算200セーブとなった。

 「来日したとき、日本の外国人投手で一番の投手になろうと誓った」

 2011年広島に入団し、西武を経て、14年からソフトバンクへ。今年が来日7年目になるが、その間、努力を怠ることはなかった。193センチ、102キロの体躯は36歳となった今でも体脂肪率1ケタ台とムダがない。トレーニングを欠かしていない証拠だ。

 すべてを受け入れる精神的な強さも兼ね備えている。

 「私は決してパーフェクトな人間ではないし、すべてのマウンドで完璧なピッチングができるとは限らないんだ。野球という一つのゲームにおいて常に勝者と敗者は生まれるもの。そのことをいかに楽しめるかだとも思っているんだ」

 16年からソフトバンクと3年契約を結んだ。メジャー・リーグへ復帰する選択肢もあったが、ソフトバンク残留を選んだ。

 「(メジャーに)戻った場合に必ずクローザーができるとは限らない。それに私はホークスという組織全体に魅力を感じているんだ。フロント陣、チームスタッフ、監督、コーチ、チームメート……居心地が最高の素晴らしいチームだよ! そのチームからクローザーという仕事を与えてもらっていることが一番重要なことだった」

 楽天と激しい優勝争いを繰り広げているソフトバンク。頂点に立つためには2年連続サーブ王に輝いている右腕の力が絶対に必要だ。

 「ぜひ、グリーンのジャケットが欲しいね」

 ニヤッと笑ったサファテだが、名球会への入会資格を得られる通算250セーブを達成する前に、まずはV奪回のために投げ続ける。

【文責:週刊ベースボール】