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【コラム】パ・リーグ2017シーズン総括 ソフトバンクが前評判どおりの力で頂点へ

 前評判どおりの力を見せつけた。最後は独走でリーグを制覇したソフトバンク。最大の強みは選手層の厚さだった。投手陣では和田毅や武田翔太、千賀滉大らが故障などで戦列を離れる時期があったが、石川柊太、松本裕樹らの若手が補い、内川聖一らが欠けた野手陣も明石健志を筆頭に控えがカバー。他チームであればレギュラークラスの選手たちがベンチに控え、緊急事態になればしっかりと仕事を果たす。それがソフトバンクの強さの源だ。

 シーズン最多の54セーブをマークした守護神・サファテを中心としたリリーフ陣も盤石。昨年は李大浩の抜けた穴を感じさせた攻撃陣はデスパイネの加入が大きかった。昨年の反省を踏まえた万全のチーム作り。もともと戦力の厚いチームが補強と育成を同時に進めれば、ケガ人が戻ったCS、日本シリーズを制した結果も順当だったといえるだろう。

 辻発彦新監督の下、3年連続Bクラスから2位に躍進した西武。最大の要因は中継ぎ陣だ。確かに不振だったメヒアの代役以上の活躍を見せた山川穂高の出現は楽天を追い抜く要因になり、守備面でも源田壮亮を中心に失策が激減して自滅する場面が減った。ただ、昨年から打線は強力でチームとしての能力はあった。牧田和久、シュリッター、増田達至らリリーフ陣がしっかりと仕事を果たしたことで、試合に勝ち切れるようになった。

 一方、3位の楽天は前半戦の躍進の象徴となった茂木栄五郎、ペゲーロの一、二番コンビが故障離脱すると、代わりとなる選手が現れずチームの勢いも失った。ここがソフトバンクとの差。また、ペゲーロ、ウィーラー、アマダーの外国人トリオがそろって20本塁打以上したのは史上初だったが、攻撃陣はこの3人が打たなければ機能しない状態となり、その調子が落ちるとチームも失速してしまった。

 4位のオリックスは前評判以上の戦いを見せたが、投打ともに突出した部分はなかった。春先はロメロが活性剤となって好調を維持したが、ロメロの離脱とともに早々と失速。また、抑えの平野佳寿は7敗を喫し、序盤は奮闘した新人の黒木優太も最後は防御率を4.22まで落とすなど、中継ぎ陣の状態が悪くなり、白星を落とす展開が続いた。

 昨年の日本一から5位に沈んだ日本ハムは、核となる選手が不在となることが多く、勝負にならなかった。大谷翔平が長く戦列を離れた上に、中田翔が大不振。打率4割を維持していた近藤健介、中島卓也もシーズン中盤でケガに見舞われた。投手陣も含め、最後までチームの軸が作れなかった。

 苦しかったのが最下位のロッテだ。涌井秀章(5勝)、石川歩(3勝)の両エースが合わせて8勝、チームの勝ち頭である二木康太も7勝止まり。攻撃陣はデスパイネの後釜に期待された新外国人は実力を発揮できず、開幕からチーム打率が1割台に低迷。最後まで打線を固定することさえできず、投打ともに戦力が他球団より薄いことを露呈してしまった。

【文責:週刊ベースボール】