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【記録員コラム】オールスターゲームならではの継投

 2022年のプロ野球公式戦もいよいよ終盤を迎え、セ・リーグ、パ・リーグ共に熾烈な順位争いが繰り広げられています。9月末となると順位争いも熱いですが、ヒット or エラーをジャッジする公式記録員としては、首位打者や最優秀防御率といった個人タイトル争いに関わってくるので、より高い緊張感を持って試合に臨んでいます。

 さて、少し前の話になってしまいますが、7月26日に福岡PayPayドームで、7月27日に松山・坊っちゃんスタジアムでマイナビオールスターゲーム2022が開催されました。

 オールスターにも公式記録員は派遣されます。普段の一軍公式戦にはメインのスコアを書く記録員と、試合速報のためのデータ入力を行う記録員の2人で行くのですが、オールスターにはそれに加えてもう2人、計4人の記録員で試合に臨みます。

 プラスの2人は何をするかというと、試合を見ながらオールスターならではの記録を調べ上げ、それを試合終了後にメディアの皆様に提供するという役割を担っています。(なお、日本シリーズも同様の体制です。)

 そうして調べたマイナビオールスターゲーム2022における各記録は、NPB公式サイトの下記ページに掲載しています。

マイナビオールスターゲーム2022 主な記録(第1戦)
マイナビオールスターゲーム2022 主な記録(第2戦)

 私はマイナビオールスターゲーム2022に、この記録調べを担当する記録員の1人として行きました。第1戦の福岡PayPayドームに着いてまず感じたことは、球場の熱気です。球場のコンコースは多くの人で賑わっていました。現在もそうですがここ数年はコロナ禍で様々な制約がある中、それでもオールスターは普段の公式戦とは異なる特別な雰囲気、まさに「球宴」であることを久しぶりに感じました。

 さて、本題に入ります。2022年シーズンは佐々木朗希投手の完全試合、村上宗隆選手の5打席連続本塁打、5投手のノーヒットノーラン達成など、様々な大記録が生まれています。それらに比べると地味かもしれませんが、実はマイナビオールスターゲーム2022においても、オールスター史上初の記録が誕生したこと、ご存知でしょうか。

 それは、第2戦において、パ・リーグの投手が11人登板したということです。

 この試合においてパ・リーグは、先発の佐々木朗希投手から8回まで1イニングずつ、8人の投手での継投でした。そして9回は1アウトずつモイネロ投手松井裕樹投手、益田直也投手という球界を代表する3人の守護神の登板という粋な継投で1点差を守り抜き、計11人の継投でパ・リーグの勝利となりました。記録としては過去3度あった9人の登板を2人も更新する新記録です。

 なお、通常の公式戦における1試合の最多登板人数記録は、1966年9月18日の中日で10投手登板、1974年9月29日の日本ハムで10投手登板というわずか2度が最多記録ですので、11投手登板はオールスターならではの記録であり、今後もこれを更新することはまずないだろうと言えるのではないでしょうか。(延長戦を除きます。)

 今回紹介した記録は、完全試合や連続打席本塁打といった大記録と比べると地味かもしれません。しかしながらそれらはメディアの方々やファンの皆様方にも多く知れ渡る記録かと思います。記録を本業として扱う我々としては、実は今回のコラムで紹介したような地味な記録を見つけた時のほうがうれしかったりするのが公式記録員としての性であります。

【NPB公式記録員 伊藤亮】