聖地・名所150選

北海道旧札幌農学校演武場(時計台)

北海道の野球のルーツとなった札幌農学校(現北海道大学)の施設(1876年8月開校)。生徒にベースボールを教えたのが20代になったばかりの米国人教師ペンハロー氏で、開学年から5年間に渡って本草学・化学・英学の教鞭をとった。1877年に彼の指示でバットとボールを作らせた時の文書が「北海道大学大学文書館」に残っている。第4期生の回想によれば「晴天の日には放課後必ず校庭でベースボールをし、捕手の防具がないのはもちろん、みんな素手だった」とのこと。ペンハロー氏は1854年アメリカ合衆国のメイン州に生まれ、マサチューセッツ農科大学の学生時代には、同大学の最初のスポーツクラブであるベースボール部を創設し、自身も内野手として活躍した。