聖地・名所150選

栃木県宇都宮常設野球場跡

宇都宮特産の大谷石(おおやいし)でフェンスやスタンドが造られた球場。1932年に宇都宮野球協会会長の小野春吉が仲間に呼びかけ、多額の借金をして球場を完成させた。1934年12月に日米野球最終戦を開催し、沢村栄治とベーブ・ルースが対戦。球場はその後、宇都宮市が野球協会から買い上げて市営になり、戦時中は高射砲陣地や、食糧増産で畑として転用された。戦後はアマチュア野球や市民体育祭など幅広く利用。1960年12月に閉場すると、10年後の1970年4月、跡地に宮の原小学校が開校。その後、球場の歴史を後世に語り継ごうという話が持ち上がり、宇都宮市の野球協会とスポーツ振興課が協力して2004年春、学校の正門脇に大谷石製の野球ボールが乗った顕彰碑が建てられた。