聖地・名所150選

東京都洲崎球場跡

プロ野球草創期の1936年秋、国民新聞社が親会社の大東京が、本拠地として球場を完成させた。2万人を収容したというが、わずか3カ月の突貫工事で、満員になると木造のスタンドがギシギシと音を立てた。海抜60cmの場所に造られ、満潮時にはグラウンドに海水が入りオープン戦がコールドゲームになったこともある。1936年12月には巨人と大阪タイガース(阪神)が3試合制の年度優勝決定戦を行い、初の日本一決定戦の舞台となる。1937年秋に後楽園球場が完成したこともあり、実働は2年。116試合のプロ野球の公式戦を開催して消えた。2005年5月2日「伝統の一戦(巨人・阪神)誕生の地」の記念碑が建てられた。