聖地・名所150選

東京都羽田運動場跡

1909年、京浜電気鉄道が羽田沖合の干拓地に野球場、テニスコート、のちに陸上競技場を完成させた。スポーツ社交者団体「天狗倶楽部」結成グループの1人、冒険小説家の押川春浪が、京浜電気鉄道の電気課長で文芸評論家でもあった友人の中沢臨川に勧めたものだったという。完成した球場は天狗倶楽部をはじめ、早稲田大など大学の野球部が使用していた。1911年にはストックホルム・オリンピックの陸上競技予選も行われている。野球場跡地は現在の羽田空港。ホームベースがあった場所は、B滑走路西側の「T−4誘導路」になっており、羽田イノベーションシティ足湯スカイデッキから望むことができる。