聖地・名所150選

東京都尾久グラウンド跡

東京大野球部は、1919年に創部。長与又朗氏(当時東大医学部教授、後の総長)が初代部長に就任し、同年12月には京都帝国大(現京都大)との第一回定期戦を行った。1925 年に早稲田大、慶應義塾大、明治大、法政大、立教大の東京五大学野球連盟に加盟し、これをもって東京六大学野球連盟が発足することになる。当時は合宿所と専用球場がなく、1923年から荒川区の尾久球場を借り、部員は電車で本郷と球場の間を行き来していた時期もある。この球場は1922年に完成。20段のスタンドがあった。その建設と運営には野球殿堂入りした中野武二(東京帝国大出)が関係していた(26年駒場に球場ができるまで使用)。1925、1926年には東京六大学野球の公式戦も開催。1925年10月23日には米国女子野球チーム(フィラデルフィア・ボビーズ)と日本大野球部の試合が行われた。経営難から1927年に廃止となり、わずか6年間しか存在しなかった。