日本プロ野球草創期の1937年に内野2階建てスタンドを持つ球場として開場。都心の水道橋という絶好の立地もあり、「プロ野球の聖地」として戦後は多くの球団が本拠地として使用した。中でも巨人の本拠地として劇的な成長を遂げ、空前絶後のV9、長嶋茂雄の天覧試合で打った劇的なサヨナラ本塁打や引退試合での名スピーチ、金田正一の前人未踏の400勝、王貞治の世界記録となる756号アーチなど、数えきれないほどのドラマの舞台となり、多くの野球ファンを魅了した。野球場としても常にパイオニアであり続け、1970年にスコアボードの電光掲示化、1976年に人工芝の導入を日本の野球場で初めて行った。開場から51年目の1987年、施設の老朽化により巨人のリーグ優勝と共にその歴史に幕を閉じ、球場としての役割を東京ドームに引き継いでいる。