聖地・名所150選

東京都鎮魂の碑

「鎮魂の碑」は太平洋戦争などで戦没した巨人・沢村栄治らプロ野球選手の名前を刻んだ碑で、1981年4月に旧野球体育博物館の階下に建立され、東京ドーム建設時に現在の場所に移された。新潟県秋山郷の見玉石を使い、「鎮魂の碑」の揮毫(きごう)は当時の下田武三コミッショナー。碑は2基あり、1基目には戦死した選手、2基目には特攻隊員として戦死した名古屋軍の石丸進一の実兄・藤吉氏による遺族代表の「追憶」と題した追悼文、更にセ・リーグ会長だった鈴木龍二の建立趣旨文、選手たちの死を悼み、碑の建設に動いた有志の氏名がいずれも黒御影に刻まれ、額縁のようにはめこまれた。毎年、8月15日の終戦記念日ごろになると、碑の前には季節を彩る花々が献花される。