かつて多摩川の東京都側(大田区)に巨人、神奈川県側(川崎市)には大洋とロッテ、東映・日本ハムの使用する二つのグラウンドがあり、イースタン・リーグ公式戦が開催された。巨人の多摩川グラウンドは1955年に開場し、1985年によみうりランドにジャイアンツ球場ができるまで使用された。1980年代は、定岡正二、原辰徳らアイドル的人気を誇った選手を目当てに集まる多くの”多摩川ギャル”で賑わった。1998年3月、巨人OBが中心となって行った「さよなら多摩川イベント」を最後に国に返還し、閉鎖。選手も通った、おでん屋の「グランド小池商店」は今も健在だ。日本ハム多摩川のセンター後方には鉄橋が架かっていて、電車が通過するたびにタイムがかけられた。