聖地・名所150選

京都府立命館衣笠球場跡

1948年9月に立命館大学の敷地内に造設された野球場。大学側が文部省に提出した事業報告書に「市民および体育団体の施設としても利用したい」と言及があり、20段の木造スタンド、最大収容人数2万人の球場が完成した。1948年9月22日に立命館大学と同志社大学の定期戦が初の試合。プロ野球では、1948年11月7日、阪急─南海、急映─中日のダブルヘッダーの使用が初。1950年にセ・リーグ初代覇者の松竹が専用球場としていた。しかし、1951年に木造スタンドの一般使用が禁止され、1952年に所有者の立命館大学が学外の使用を禁止したため、公式戦は66試合の開催に終わった。なお、女子プロ野球も行われ、1950年の京都ヴィナス軍と東京エーワン軍の一戦には1万人を超える観衆が詰めかけた。球場は1967年頃に閉鎖された。跡地には運動場が整備され、その後校舎学舎などがが建設された。資料からホームベースがあった場所を特定し、2020年9月にキャンパス内の地面に記念プレートが埋められた。また、周辺の電柱に「衣笠球場」、「キヌガサキュウジョウ」のプレートが残る。