今は奈良公園になっている場所にあった野球場。1910年平城遷都1200年を記念して造られた春日野運動場に3年後の1913年9月、野球場ができた(後年、北側にも造り2面に)。東大寺に隣接し、センター後方には大仏殿屋根の鴟尾(しび)が金色に輝いていた。1949年11月7日、奈良県で初のプロ野球公式戦を開催(阪神−東急)。阪神・藤村富美男が豪快なホームランを放った。中日が1950年代に春季キャンプを行っている。左翼から中堅にかけては松並木もあり、プロ野球開催時に球場の下見に来た二出川延明審判員が「環境においては日本一の球場」と評した言葉も残る。