聖地・名所150選

広島県三次市営球場跡(現:十日市親水公園)

日本各地に河川敷の野球場はあるが、プロ野球の一軍公式戦が行われたのはここだけである。三次市の馬洗川の河川敷に広がる十日市親水公園にあったもので、三塁側の土手には桜並木があり、春の開花時の試合はお花見のような楽しさもあったという。1950年6月の大洋-広島は広島が22−2で大勝。広島の22得点は今も球団最多記録で、この時マークした28安打はセ・リーグ最多タイ。バックネットなどが完成するのは翌1951年で、この時は竹竿に網を張ったものを使っていたという。1979年に閉場されたが、桜堤をそのまま活用したコンクリートスタンドは今も残っている。