聖地・名所150選

山口県長府野球場跡

1929年4月に山陽電気軌道が開設した野球場。8000人を収容するスタンドもあった。1931年11月24日に全米(ハーブ・ハンター監督率いるハンター野球団。グローブ、ゲーリックらがいた)対八幡製鉄所の試合を開催(全米が17-8で勝利)。この年の日米野球は17試合行われたが、甲子園以西で行われた唯一の試合だった。1932年4月にはやはり山陽電気軌道が近隣地に長府楽園地を開園。長府の沖を埋め立てて創設された長府楽園地には動物園、ローラースケート場、展望台、テニスコート。大浴場、演芸館などがあり、長府楽園地は「西日本の宝塚」とも称された。その後、日本の戦時体制強化の波に巻き込まれ球場、長府楽園地とも閉鎖。跡地に軍需工場・神戸製鋼所長府工場が建設された。