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【パ・リーグ回顧】強力打線の力で西武が21年ぶりのリーグ連覇達成も ソフトバンクが2年連続2位からCS突破

 今季もチーム防御率4.35で2年連続リーグ最下位と投手陣は振るわなかったが連覇を果たした西武。原動力となったのは昨季と同じく強力打線だ。2位に100得点以上差をつける756得点。中村剛也(123)、山川穂高(120)、森友哉(105)と球団史上初の3選手が100打点超え。また、首位打者に森、本塁打王に山川、打点王に中村、最多安打に秋山翔吾、盗塁王に金子侑司が輝いたが、打撃タイトル主要5部門に同一チームの5選手が輝いたのは史上初だった。7月9日には首位・ソフトバンクと8.5ゲーム差も、打線の力によって8月は17勝10敗、9月は優勝決定まで14勝6敗と夏場から猛追した。だが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで2年連続ソフトバンクの前に敗退。今季も日本シリーズに進むことはできなかった。

 CSファーストステージ第2戦から10連勝で球団史上初の3年連続日本一を成し遂げたソフトバンクだが、レギュラーシーズンの戦いは例年以上に苦しいものだった。開幕前後から中村晃や柳田悠岐、東浜巨といった投打の軸となる選手にケガが相次ぐ。その穴を埋めたのが牧原大成らユーティリティーの存在であり、高橋礼や甲斐野央、周東佑京ら若手選手の台頭だ。特に若い力は巡ってきたチャンスをしっかりつかみ、一軍で居場所を確保すると、勢いづいたチームは首位を快走。しかしシーズン最終盤、故障者が復帰し戦力が整うのとは対照的に、投打がかみ合わず……。昨季に続いてリーグ優勝を逃す2位と悔しさを味わった。

 前年の最下位から3位に巻き返した楽天。先発では則本昂大、岸孝之の2本柱が不在という危機的状況の中、美馬学、辛島航に加えて石橋良太が台頭した。石橋はプロ初勝利を含む8勝をマークして救世主的存在となった。救援でもクローザーの松井裕樹が38セーブをマークして初タイトルを手に。中継ぎでも64試合登板の森原康平、62試合登板の青山浩二などが躍動した。打線では浅村栄斗、ブラッシュの加入が大きかった。浅村は通算150本塁打を含むキャリアハイの33本塁打。ブラッシュも33本塁打、95打点でチーム2冠に輝いた。5月には最大8点差を逆転サヨナラで勝利するなどドラマチックな展開も多く、パ・リーグのペナントレースを盛り上げた。

 昨季は12球団ワーストの78本だったチーム本塁打が158本に激増したロッテ。キャリアハイの成績を残した荻野貴司や鈴木大地、チーム14年ぶりの30本塁打超えを果たした新加入レアードの働きなどでリーグ2位の642得点をたたき出すなど、打線は生まれ変わった。だが、一発の怖さはあるが打線のつながりに欠け、大量得点を奪ったかと思えば一転、沈黙するという大味な展開が続いた。ただ、毎年のように失速する鬼門の夏場になり、石川歩や佐々木千隼の復活、西野勇士の先発再転向、小島和哉の台頭などで先発陣の態勢が整うと、8月、9月と2カ月連続で勝ち越し。借金を昨季の22から1にまで減少させる健闘を見せたが、最後はCS進出争いで競り負け4位に終わった。

 ショートスターター、データを重視した大胆な守備シフト、清宮幸太郎をはじめとした若手の積極起用など、“策士”栗山英樹監督らしい采配を今季も見せた日本ハム。それでもエース・上沢直之が交流戦で戦線離脱、昨季10勝をマークしたマルティネスも未登板に終わるなど多くのケガ人に泣かされ、選手のやり繰りに最後まで苦慮を強いられた。その中で光ったのが中継ぎ陣。プロ野球記録の300ホールドを達成した宮西尚生をはじめ、公文克彦、玉井大翔らがフル回転の活躍を見せ、シーズン中盤までは首位争いに加わった。だが、選手たちに疲れが見え始めた8月に球団ワーストタイの20敗を喫して一気に大失速。悔しさが残るBクラス転落でシーズンを5位で終えた。

 オリックスは初勝利が7戦目と開幕ダッシュに失敗。吉田正尚が開幕から14試合で打率.208と不振に陥り、ロメロがケガで出遅れるなど打線が機能せず。リードを奪っても救援陣が逆転を許すなど、投打がかみ合わぬ状況が続いた。浮上の兆しを見せたのが7月に入ってから。金銭トレードで中日からモヤを獲得すると得点力が向上し、8月は14勝9敗と勝ち越し、同31日には最下位脱出に成功した。だが、9月に入ると引き分けを挟んで9連敗を喫し、終わってみれば5年連続のBクラス、3年ぶりとなる最下位。とはいえ、来季への光も。山岡泰輔、山本由伸の先発2本柱に、野手では中川圭太、宗佑磨、西浦颯大ら若手が着実に経験を積み、低迷打破への下地は整いつつある。

【文責:週刊ベースボール】