2008年度シーズン最初の3、4月度の日本生命・月間最優秀選手(月間MVP)が決まりました。 打者賞に阪神タイガースの新井貴浩選手、投手賞には東京ヤクルトスワローズの石川雅規投手がそれぞれ選ばれました。
3、4月度の打撃四部門のリーダーは安打(34)、打率(3割8分2厘)の田中浩康内野手、打点(21)、本塁打(8)をその僚友A・ガイエル外野手と、 セ・リーグのペナントレースに波乱を起こしたスワローズ勢が占めました。 打点部門では阪神・金本知憲選手もガイエル選手と同数です。 ガイエル、田中両選手はしかし受賞の決め手に欠け、その間隙をついて快調に首位を走る阪神の新しい3番バッター、 新井選手の勝利貢献度が受賞を決めました。 同選手は打率3割2分0厘、打点18、本塁打2と突出した成績ではありませんが、 4月終盤の2度のサヨナラ・ゲームで最後の打者となるなど、勝利に直結する打点を多く記録しました。 新井選手を追ったのは最多安打で最多得点(21)のチームメート・赤星憲広選手、18打点、7本塁打で最高長打率(6割2分1厘)の中日ドラゴンズ・森野将彦選手でした。
投手賞は3、4月に5勝を挙げた石川投手と完封試合2を含め4勝を記録し、防御率(0.79)トップの中日・吉見一起投手、 13試合に登板し1勝11セーブ、そして13イニングで25三振と驚異的奪三振率の阪神・藤川球児投手が激しく競いました。 石川投手は最多の5勝のみならず、投球回(44.2回)でも吉見投手を10イニング以上引き離し、防御率は1.41という成績が高く評価されました。
新井選手の受賞は2005年6月以来3年ぶり2度目となります。石川投手はプロ7年目で初受賞です。 スワローズの日本人投手の受賞は2004年7月の五十嵐亮太投手まで、先発投手となると2001年6月の入来智投手まで遡ります。
選手名 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
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田中浩 | (ヤ) | 25 | 89 | 34 | 1 | 6 | 0 | .382 |
赤 星 | (神) | 27 | 99 | 34 | 0 | 5 | 11 | .343 |
森 野 | (中) | 27 | 95 | 31 | 7 | 18 | 0 | .326 |
新 井 | (神) | 27 | 100 | 32 | 2 | 18 | 2 | .320 |
金 本 | (神) | 27 | 94 | 27 | 4 | 21 | 0 | .287 |
ガイエル | (ヤ) | 25 | 91 | 23 | 8 | 21 | 0 | .253 |
投手名 | 球団 | 試合 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗北 | S | 奪三振 | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
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吉 見 | (中) | 5 | 2 | 2 | 4 | 0 | 0 | 24 | 34 | 3 | 0.79 |
石 川 | (ヤ) | 6 | 1 | 0 | 5 | 1 | 0 | 19 | 44.2 | 7 | 1.41 |
下 柳 | (神) | 5 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 20 | 36 | 8 | 2.00 |
中 田 | (中) | 5 | 1 | 1 | 4 | 1 | 0 | 33 | 36.1 | 9 | 2.23 |
藤 川 | (神) | 13 | 0 | 0 | 1 | 0 | 11 | 25 | 13 | 1 | 0.69 |
岩 瀬 | (中) | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 10 | 11 | 0 | 0.00 |
久保田 | (神) | 16 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 19 | 20.1 | 6 | 2.66 |
○受賞選手の表彰式はそれぞれ、以下の日程にて行われる予定です。
新井選手 … 5月16日(金)阪神-東京ヤクルト戦 (甲子園) の試合前
石川投手 … 5月14日(水)東京ヤクルト-中日戦 (神宮) の試合前
※セントラル野球連盟記念楯
※日本生命保険相互会社より賞金30万円ならびにトロフィー
以上が贈られます。