セ・リーグ8月度の日本生命・月間最優秀選手賞(月間MVP)が決まりました。 投手賞は中日ドラゴンズ・山本昌投手、打者賞に横浜ベイスターズ・内川聖一選手がそれぞれ選ばれました。
山本昌投手はオリンピック開催と重なり変則日程となった8月度、チーム試合数20のうち5試合に先発、2完投勝利を含めただ一人4勝(1敗)を挙げ、月間の最多勝となりました。 防御率1.80、また投球回40の抜群の成績でした。山本昌投手の8月最初の勝利、4日の対読売ジャイアンツ戦の完投勝利は彼自身にとって通算200勝の金字塔となる勝ち星でした。 月間3勝には阪神タイガース、安藤優也、横浜ベイスターズの三浦大輔の両投手が並びました。
一方打者賞は打撃三部門のリーダーが散らばり、打率部門を制したのが内川選手で4割4分9厘、本塁打部門は6本を放った読売の小笠原道大選手、 打点部門では広島東洋カープの栗原健太選手の23打点でした。このなかで内川選手の高打率はコンスタントな爆発力であり、 低迷するチームの中で奮闘する姿が評価されました。
山本昌投手の最後の受賞は1999年4月度まで遡ります。実に9年ぶり8度目です。これは6月度に本賞を受賞し、最多受賞(8回)で 頭ひとつ抜け出した僚友川上憲伸投手に再び並ぶものです。また、43歳での受賞はこれまでの最年長受賞記録である、 広島の大野豊投手の41歳8カ月での受賞を書き換える最年長受賞記録でもあります。
内川選手は初めての受賞、横浜からは先月受賞した村田修一選手に次ぐ連続の受賞です。 横浜球団からのシーズン二人受賞は2003年(5月T・ウッズ、9月村田修一)以来5年ぶり、2カ月連続受賞は2000年7月に 金城龍彦選手が打者賞を、8月に三浦大輔投手が投手賞を受賞して以来、同じ部門(打者賞あるいは投手賞)を連続して制したのは初めてのことです。
選手名 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
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内 川 | (横) | 19 | 69 | 31 | 2 | 12 | 0 | .449 |
福 地 | (ヤ) | 19 | 79 | 33 | 2 | 14 | 6 | .418 |
小笠原 | (巨) | 19 | 68 | 25 | 6 | 16 | 0 | .368 |
金 本 | (神) | 20 | 78 | 28 | 5 | 22 | 0 | .359 |
栗 原 | (広) | 21 | 81 | 29 | 3 | 23 | 0 | .358 |
投手名 | 球団 | 試合 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗北 | S | H | 奪三振 | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
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山本昌 | (中) | 5 | 2 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 26 | 40 | 8 | 1.80 |
安 藤 | (神) | 5 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 18 | 29 | 8 | 2.48 |
三 浦 | (横) | 4 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 27 | 32 | 12 | 3.38 |
山 口 | (巨) | 11 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 6 | 11.2 | 1 | 0.77 |
永 川 | (広) | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 10 | 10 | 3 | 2.70 |
ブラウワー | (広) | 13 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 8 | 10 | 13.1 | 6 | 4.05 |
○内川、山本昌両受賞選手の表彰日はそれぞれ未定です。
※セントラル野球連盟記念楯
※日本生命保険相互会社より賞金30万円ならびにトロフィー
以上が贈られます。