2008年シーズンの棹尾を飾る9月度の日本生命・月間最優秀選手賞(月間MVP)はセ・リーグの覇権を激しく争う巨人、 阪神の両球団から選出されました。打者賞は読売ジャイアンツの小笠原道大選手、投手賞は阪神タイガースの藤川球児投手です。
小笠原選手は9月度24試合に出場、打点25、打率.391と2部門で月間のリーグナンバーワンに輝きました。 小笠原選手は本塁打も8本を記録、これは月間の本塁打王である横浜ベイスターズ・村田修一選手に次ぎ、 僚友のA・ラミレス選手と並ぶ月間2位でもありました。 小笠原選手の好調な打棒は、一時大きく水をあけられた首位・タイガースを激しく追い上げ、 8月末では6あった両チームのゲーム差を0.5にまで縮める原動力となりました。 小笠原選手を追ったのは、本塁打、打点で全く並び打率(.341)で僅かに後れを取ったラミレス選手、 9本塁打で月間の本塁打王となった横浜・村田選手、月間最多安打35を記録した中日ドラゴンズ・森野将彦選手らでした。
投手賞は藤川投手と、4試合に登板し1完封を含む3勝(0敗)を挙げた広島東洋カープの2年目右腕・前田健太投手との激しい受賞争いとなりました。 藤川投手は12試合に登板、15イニングを投げ自責点0で4勝(0敗)4セーブ、2ホールドの成績が示すとおり、 激しいペナント争いの中、従来のセーブを挙げるクローザーから複数イニングを投げてゲームを締める役割に変わりました。 藤川投手はそうした事態の変化にも関わらず安定した投球でチームを牽引した活躍が認められたものです。
小笠原選手はセ・リーグでは初めての受賞、北海道日本ハムファイターズに在籍した2004年7月以来4年ぶり通算6度目の受賞となります。 藤川投手は2005年6月以来3年ぶり2度目の受賞です。
選手名 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
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小笠原 | (巨) | 24 | 87 | 34 | 8 | 25 | 0 | .391 |
村 田 | (横) | 22 | 78 | 30 | 9 | 20 | 0 | .385 |
森 野 | (中) | 23 | 93 | 35 | 6 | 18 | 1 | .376 |
ラミレス | (巨) | 24 | 88 | 30 | 8 | 25 | 0 | .341 |
投手名 | 球団 | 試合 | 完投 | 完封 | 勝 | 敗 | S | H | 三振 | 投回 | 自責 | 防御率 |
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前田健 | (広) | 4 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 17 | 31 | 2 | 0.58 |
藤 川 | (神) | 12 | 0 | 0 | 4 | 0 | 4 | 2 | 15 | 15 | 0 | 0.00 |
永 川 | (広) | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 1 | 9 | 12.2 | 1 | 0.71 |
アッチソン | (神) | 14 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 10 | 21 | 20 | 5 | 2.25 |
○小笠原、藤川両受賞選手の表彰日はいずれも未定です。
※セントラル野球連盟記念楯
※日本生命保険相互会社より賞金30万円ならびにトロフィー
以上が贈られます。