第3戦を控え、両軍ともに東京へ。
福岡ソフトバンクは2年ぶりの神宮を確認、東京ヤクルトは本拠地で反撃を期して調整
SMBC日本シリーズ2015は、ヤフオクドームで行われた第2戦までを終え、福岡ソフトバンクの2勝。神宮で行われる第3戦を翌日に控えた10月26日は、両チームともに福岡から東京へ移動し、次戦を見据えて、各選手が練習を行った。
福岡ソフトバンクナインは、午前発のフライトで東京へ移動。日が暮れた17時30分に球場入りし、敵地・神宮で、ナイター照明下での練習に取り組んだ。
今年の東京ヤクルトとの交流戦はヤフオクドーム開催だったため、福岡ソフトバンクナインの多くが神宮球場でプレーするのは2年ぶり。また、神宮球場の人工芝は今季のシーズン開幕前に張り替えられたばかりで、昨季途中まで東京ヤクルトに在籍した川島慶三でさえも新人工芝の感触は初めてとあり、球場入りすると投手陣はすぐにマウンドの硬さと傾斜をチェック。捕手陣はライン際のボールの転がり方を確認した。打撃練習中も内野手は数多くのノックを受けた。
「風や気温、天気は明日になってみないと分からないけど、ファウルグラウンドの広さや、照明の確認はしっかりとしたい」と工藤公康監督。2連勝した余裕からか、「全然、緊張はないよ」と落ち着いて練習を見守った。
一方、第3戦を前にホームへ帰ってきた東京ヤクルトは4投手のみで練習を実施。第1戦、第2戦に先発した石川雅規、小川泰弘と第3戦、第4戦に先発が濃厚な館山昌平、杉浦稔大の4投手が姿を見せ、13時30分からストレッチや通常どおりのアップ、キャッチボールなどを行った。リラックスした雰囲気の中ではあったが、引き締まった表情でそれぞれ約1時間の調整を行った。
野手は休みとなったが、雄平や上田剛史ら6名がマシン打撃で13時頃から約30分軽く汗を流した。上田は軽いランニングと多めのマシン打撃を行い、15時40分ごろ、室内練習場を後にして本日の練習は終了。
明日以降の先発が予想される杉浦は「2つやられたので勝つしかない。神宮でしっかり普段どおりの戦いができれば」と話し、福岡ソフトバンクの主軸打者、李大浩、松田宣浩を警戒。ホームで対戦成績をイーブンに戻すべく「自分のピッチングをするしかない」と意気込んだ。