社団法人日本野球機構は2日、大阪市内のホテルで選手会長の新井、藤川、鳥谷(阪神)、井端、荒木、森野(中日)、渡辺俊(千葉ロッテ)、川崎(福岡ソフトバンク)、稲葉(北海道日本ハム)、田中(東北楽天)ら12球団の主力選手、関係者ら約45名を対象に、球界全体で暴力団等の反社会的勢力を寄せ付けない体質を確保するための「プロ野球暴力団等排除活動講習会」を実施しました。 この講習会は10月13日に宮崎でフェニックス・リーグに参加した12球団の若手ら約330名に実施して以来2度目となります。
日本野球機構、12球団は2003年12月に「暴力団等排除宣言」し、12球団、球場が中心となってプロ野球暴力団等排除対策協議会を立ち上げました。 以来、これまでも暴力団等排除運動に力を入れておりましたが、社団法人日本プロ野球選手会と提携し、さらに選手個々の暴排意識を高めることを目的に実施されました。
清野憲一警察庁刑事局組織犯罪対策部暴力団排除対策官、白潟守大阪府警察本部刑事部捜査第四課暴力団対策室管理官からごあいさつをいただき、 講習会では山田敏彦警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第三課暴力団排除第一係長から、暴力団が近づく具体的な事例や対処方法などについての話がありました。 新井選手会長は「改めてプロ野球選手としての責任や危機管理の意識を常に持って行動しないといけない」、井端選手は「選手一人ひとりの自己管理、判断が大事」とこの講習会の意義を口にしました。
2度開催された講習会に参加できなかった選手に対しては、パンフレットを作成して全選手に配布し、徹底を図る予定です。
◇新井貴浩選手(阪神タイガース)
大変勉強になった。改めてプロ野球選手としての責任や危機管理の意識を常に持って行動しないといけない。どこに落とし穴があるか分からないことを再度認識した。大変ためになる話だった。講演された方をはじめ関係者の方に感謝したい。
◇井端弘和選手(中日ドラゴンズ)
選手一人ひとりの自己管理、判断が大事で、各球団の選手一人ひとりに伝えたい。もし、こういったことに出くわしたら球団などに相談することが一番だと思う。