小中学校の教員を対象とした「ベースボール型」授業に対する指導講習会が29日、西武ドームで行われました。これは、平成23年度より全面実施された新しい学習指導要領において、バットとボールを使った球技「ベースボール型」が全国の小中学校(義務教育)の体育授業で必修化となったことを受け、日本プロ野球選手会の協力のもと、日本野球機構が初の試みとして開催したものです。
講習会には、関東を中心とした181名の小中学校の教員が参加。プロ野球OB選手の松沼雅之氏(元西武)、水上善雄氏(元ロッテ)、田野倉利男氏(元中日)ら10名が講師を務めました。
開会式では、文部科学省の白旗和也教科調査官が、「プロスポーツ団体と一緒になって、このような講習会を開催するのは画期的なこと。受講者のみなさんはこの講習会を楽しんで、授業のヒントを見つけて欲しい。」とあいさつしました。
ボールを使った体操によるウォーミングアップに続いて、実技指導として、「投げる」、「捕る」、「打つ」の3部門に分かれて、基本技能の指導が行われました。それぞれの基本姿勢、基本動作の確認をはじめ、子どもたちが楽しんで学べるようにゲーム性のある練習方法なども紹介され、受講者が熱心に講師に質問する場面も見られました。
後半の実技指導では、試合形式のゲーム(簡略化したゲーム)が行われ、受講者の教員自身が「ベースボール型」球技の楽しさを体験しました。
閉会式では、本日講師を務めたOB選手らがあいさつ。古田敦也氏(元ヤクルト)は、「野球の面白さを体感し、逆に難しさも知ってもらえたと思う。今日、みなさんがこれだけ楽しんだ事を、教え子にもしっかり伝えてほしい。」と話しました。