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【コラム】今季初貯金をもたらしたDeNA・桑原将志の“史上初の2発”

 東京ドームに詰めかけた4万3858人の視線を一身に受けた。しかし、集中力がグッと高まった桑原将志(DeNA)にプレッシャーはまったくなかった。7月1日の巨人戦、2対4と2点ビハインドで迎えた9回表二死満塁。打席の桑原は巨人のクローザー・カミネロの初球に狙いを定めた。

 「強い球に振り負けないで、しっかりと自分のスイングをする」

 193センチの長身右腕から放たれた初球は145キロの内角高め。ボールをにらみつけ、フルスイングでとらえた打球はベイスターズファンで埋まる左翼席へ飛び込む逆転満塁本塁打。劇的な一打でチームを勝利に導いた。

 7月3日現在、桑原のカウント別打撃成績を見ると、0ボール0ストライクからは30打数10安打、打率.333。初球に対して好成績を残しているが、それは必然だ。「初球を振りにいくには根拠が必要。それまでに準備、頭の整理をしなければいけない」と桑原。自分のイメージに近いボールが来たときのみ、スイングすることを心掛けている。それが奏功している。

 今季も不動の「一番・中堅」として開幕から名を連ねたが、極度の打撃不振に苦しんだ。直球に強いデータは各球団も織り込み済みで、変化球が多い配球に打撃を崩した。だが、ラミレス監督は「ダイジョウブ、ダイジョウブ」と桑原に声を掛け、スタメンから外すことはなかった。「いいときも、悪いときも味方になってくれる」指揮官への感謝の念は尽きないが、それがようやく形になって表れ始めた。

 桑原はこの試合、初回先頭打者アーチも打っていた。同一試合で初回先頭打者本塁打と満塁本塁打を放ったのは、桑原がセパ通じて14年ぶり6人目。だが、初回先頭打者本塁打が“先制”、満塁本塁打が“逆転”で両本塁打に肩書きがつくのは史上初めての快挙だった。桑原のド派手な活躍はチームに今季初の貯金ももたらした。

 「シーズンを振り返ったときに、この試合がターニングポイントになったと思える試合」

 翌日の巨人戦(東京ドーム)も桑原は3安打をマークし、9対1の快勝に貢献。昨年は3位となり、球団史上初のクライマックスシリーズ進出を果たしたDeNA。現在、首位・広島と9.5ゲーム差の3位だが、当然あきらめていない。「自分が出塁すれば打線は活性化する」と意気込む桑原が先頭に立ち、“セ界”の頂点を狙っていく。

【文責:週刊ベースボール】