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【記録員コラム】サヨナラの場面では内野ゴロが安打に!?

 前回のコラムではサヨナラの場面における塁打の決定について紹介しましたが、今回も引き続きサヨナラの場面にのみ適用されるケースについて、書きたいと思います。

 2019年7月2日、京セラドーム大阪でのオリックス対ロッテ10回戦において、延長10回裏一死満塁、5-5の同点の場面です。オリックスの大城選手がショートへの高いバウンドとなるゴロを放ち、遊撃手の藤岡選手がホームへ送球するも、三塁走者がセーフとなり、サヨナラで勝敗が決まりました。この際、大城選手の打席結果は何と記録されたでしょうか。

 結果は、ショートへの内野安打です。なぜでしょうか。

 今まで私が書いてきたコラムであれば、ここでこの記録の根拠となる野球規則を紹介しているところですが、実は、これを安打とする内容は野球規則に記載がありません。
 しかしながら、サヨナラの場面ですから、三塁走者が得点すれば打者走者を一塁でアウトにしたところで勝敗が決まるので、打者としては三塁走者を得点させる打球さえ放てば良いという考え方に基づき、安打と記録します。

 なお、サヨナラの場面でなければ、この打球を野手が一塁へ送球していれば打者走者がアウトになるだろうと記録員が判断したならば、フィールダースチョイス(野手選択)が記録されます。

 ではサヨナラ内野ゴロという記録はないのかというと、そうではありません。レアなケースですが実際にあった試合を紹介します。
 2012年3月29日、イースタン・リーグの鎌ケ谷での日本ハム対DeNA3回戦において、9回裏一死一三塁、0-0の同点の場面で、日本ハムの佐藤選手はファーストへのゴロを放ち、一塁手は本塁へ送球して三塁走者が三本塁間でランダウンとなりました。しかしながら野手は三塁走者をタッグすることができず、本塁へ生還し、サヨナラとなりました。
 この際、打者の打席結果は安打ではなく、フィールダースチョイスです。三塁走者は結果的に生還しサヨナラとなりましたが、一度は三本塁間でランダウンとなっていますから、打球によって生還したとは言えないからです。

 私のコラムで2度続いてサヨナラの場面における特別な記録を紹介しました。偶然ですが私が担当する試合でサヨナラ試合が頻発しているからです。また変わったケースがありましたら紹介したいと思います。

【NPB公式記録員 伊藤亮】