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【パCSファイナルS展望】西武が昨年の屈辱を晴らすことができるか ソフトバンク・工藤監督の“短期決戦型”采配にも注目

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは昨年と同じ顔合わせとなった。西武対ソフトバンク。1位・西武がファーストステージを突破してきた2位・ソフトバンクをメットライフドームで迎え撃つという図式も同じだ。

 昨年は西武が2勝1敗(1勝のアドバンテージ含む)から3連敗を喫して日本シリーズ進出を阻まれた。それだけに辻発彦監督も「選手たちがリベンジするには格好の相手でしょう」と闘志をみなぎらせている。昨年のファイナルステージでは20打数3安打、打率.150と不振にあえいだ秋山翔吾も「今年はやるしかない」と燃えている。シーズンでは13勝12敗とソフトバンクが1つ勝ち越したのみ。ほぼ互角の勝敗と言えるだけに、熱戦が繰り広げられそうだ。

 西武は今年も打撃力を前面に押し出して戦っていく。2位に100得点以上の差をつける756得点を生み出した攻撃陣。同一チームから5部門で異なる5選手が打撃タイトルを獲得したのも初めてだ。秋山、森友哉、中村剛也、山川穂高、外崎修汰と20本塁打超えは実に5人。森、中村、山川と球団史上初の100打点トリオも生まれた。最多安打の秋山が一番で打線を引っ張り、三番に首位打者の森、四番には打点王の中村がどっしりと座り、本塁打王の山川がクリーンアップの後ろで構えている。さらに金子侑司の41に加え、源田壮亮は30、外崎は22、木村文紀は16、秋山は12の盗塁を稼いだ。そのほかの選手にも次塁を狙う意識が徹底されており、走塁力で局面を打開することができるのも大きな強みだ。

 リーグワーストのチーム防御率4.35の投手陣だが、9月の月間防御率は3.30とシーズン最終盤で整備されつつある。軸となるのは球団の外国人新記録となる11連勝を遂げたニールだ。安定感抜群の右腕に初戦、そして第6戦を託す。第2戦は今井達也が濃厚だ。第3戦はソフトバンク戦に防御率2.37と相性がいい十亀剣か。リリーフ陣は平井克典、増田達至、小川龍也、ヒース、そして榎田大樹も入る。パ・リーグ新記録の81試合登板を果たした平井は終盤、疲労からか状態を落としただけに回復具合が気になるところだ。

 ファーストステージからはい上がったソフトバンクは、勢いそのままに所沢に乗り込むが今年は昨年以上に厳しい戦いを強いられそうだ。

 昨年はファーストステージでチーム打率.291をマークしたが、今季は.250。6本塁打と一発の力はあるものの、シーズン終盤にかけて下降気味だった打線は、まだまだ本調子とは言えない。それでも、第2戦では柳田悠岐が3安打2打点、デスパイネが3安打3打点、第3戦で7回の決勝弾を含む全2打点を挙げ、CS通算打率.375、10本塁打、30打点とした内川聖一が“CS男”の本領を見せるなど、個人では調子を上げてきている選手も多い。昨年同様ここまでは、松田宣浩や中村晃といった主力選手であっても調子を考慮してベンチスタートにする工藤公康監督の“短期決戦型”采配が当たっているだけに、ファイナルステージでも積極的な采配で、持てる力を最大限に発揮したい。

 また、西武に対してはグラシアルが打率.328、5本塁打、デスパイネが打率.360、7本塁打と好相性。打てばチームの雰囲気も盛り上がるキューバコンビが打線のカギを握る。

 一方、投手陣は、リーグトップの打率.265、メットライフに限っては.271の強力西武打線を“総力戦”で抑え込む。先発陣も初回から“全力投球”で、早めの継投で打者の目先を変えて的を絞らせないようにしたい。1対1で迎えたファーストステージ第3戦の6回一死一、二塁の場面で高橋礼から髙橋純平にすかさずスイッチしたように、こちらも指揮官の積極的な采配が勝敗を分けそうだ。

 「俺たちはチャレンジャー」は、工藤監督が開幕前からよく口にしていた言葉だ。ファイナルステージも“当たって砕けろ”の精神でぶつかっていく。

【文責=週刊ベースボール】