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【セ・リーグ回顧】巨人が5年ぶりのリーグ優勝を果たしたセ・リーグ 阪神・近本、ヤクルト・村上ら若手選手も台頭

 原辰徳監督が現場復帰した巨人は、5年ぶりにセ・リーグの覇権奪回に成功した。投手陣では昨季まで2年連続沢村賞の菅野智之が腰痛やコンディション不良で苦しんだが、最多勝、最多奪三振、最高勝率のタイトルを獲得した山口俊が先発陣をけん引。リリーフ陣ではチーム最多の67試合登板でブレークした4年目左腕の中川皓太、途中加入で8セーブのデラロサの働きも光った。打線では37歳の亀井善行が一番打者としてチャンスメーク。二番に座ったセMVPの坂本勇人が、打率.312の安定感を見せ、89打点の丸佳浩、31本塁打&94打点の岡本和真とクリーンアップが切れ目なく得点を量産した。チーム打率.257こそリーグ2位だが、663得点、183本塁打は1位。上位打線の高いパフォーマンスが際立った。しかし、日本シリーズではソフトバンクの前に4連敗。日本一奪回の目標は来季に持ち越しとなった。

 前半戦は苦しい試合が続いたDeNA。東克樹をはじめ、石田健大らがケガを抱えて先発がそろわず、京山将弥、井納翔一らも期待を裏切った。苦しい台所事情をエース・今永昇太、新人の上茶谷大河や大貫晋一が支えたが、チームは4月末に10連敗。5月中旬には借金が11までふくらんだ。復調のきっかけは交流戦。10勝7敗1分けと5年ぶりに勝ち越すと、出遅れていた先発投手が合流。投打もかみ合い始め、7月に5割復帰を果たした。球宴明けには筒香嘉智を二番に置くラミレス監督の奇策も当たり、2位に浮上。8月には首位・巨人に一時0.5ゲーム差に肉薄した。最終的に巨人をとらえられなかったものの、リーグ優勝した1998年以来の好成績である2位でシーズンを終えている。

 二軍から一軍へ矢野燿大監督が昇格した阪神。新指揮官の下、今季は今まで以上に若手にチャンスを与えた。「成長していかなアカン」と矢野監督は積極的なミスには叱咤せず、若手を開幕から我慢強く使い続けた。その中から、すい星のごとく現れたのがドラフト1位の近本光司だ。36盗塁で盗塁王を獲得。さらに長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督)が持っていた153安打のセ新人年間安打記録を61年ぶり更新し、最終的に159安打をマーク。新人王はヤクルトの村上宗隆に奪われたが、新人特別賞に輝いた。守備面では両リーグ最多の102失策と苦悩。だが、投手陣は踏ん張った。特に中継ぎ陣は防御率が2.70と驚異の数字をたたき出し、終盤にリードしていればほぼ盤石。シーズン最終盤には若手と投手陣がかみ合い、6連勝を飾って広島を逆転して3位入りを果たした。

 リーグ4連覇を目指した広島だが、開幕ダッシュに失敗。それでも上位打線を固定した5月には球団新記録の月間20勝(4敗1分け)をマークして首位に立った。西川龍馬は5月1日から6月5日にかけ、歴代11位タイの27試合連続安打を記録。しかし打線の勢いが落ちるとチームは失速、交流戦は5勝12敗1分けで最下位に沈み、期間中に首位も明け渡した。8月上旬には一時、首位・巨人に1ゲーム差まで迫ったが、その後は徐々に後退し、連覇は消えた。レギュラーシーズンを終えた時点では3位だったが、その後に阪神に抜かれ4位に。クライマックスシリーズ出場がなくなったところで、緒方孝市監督は辞任を表明。鈴木誠也が首位打者と最高出塁率の2冠を獲得したことは明るい材料だった。

 与田剛監督が新たにチームを率いた中日。投手陣では防御率2.58で最優秀防御率のタイトルを手にした大野雄大と、11勝を挙げた柳裕也が1年間を通して先発ローテーションを守り切った。山本拓実や梅津晃大ら若手先発の台頭も著しく、中継ぎもR.マルティネス-ロドリゲス-岡田俊哉という勝利の方程式が完成。それを12球団最少の45失策、セ新記録となる守備率.992という盤石の守りで支え、リーグ最少の544失点にとどめた。打線は打率10傑にビシエドら4人が名を連ね、チーム打率.263はリーグ1位。ただ、リーグ最少の349四球などつながりに欠け、出塁率となればリーグ5位と芳しくない。2得点以下の試合は52試合で、そのうち勝利したのはたった5試合。最後まで投打がかみ合わないまま5位と、7年連続Bクラスに沈んだ。

 ヤクルトは先発投手陣の層の薄さが成績に響き、最下位に沈んだ。柱になる投手がおらず、5月から6月にかけて球団ワーストタイとなる16連敗。エースの小川泰弘は5勝12敗と大きく負け越し。ほかの投手も故障が多く、先発のコマ不足が続いた。それでも、先発では高橋奎二、中継ぎでは梅野雄吾など、若い投手が貴重な経験を積んだのは収穫だった。一方、打線は前年ほどの迫力はなかったが、山田哲人が史上初となる4度目の30本塁打&30盗塁を達成。トリプルスリーは逃したものの、意地を見せた。そして村上は、高卒2年目以内の最多本塁打記録に並ぶ36本塁打をマーク。史上最年少サヨナラ本塁打も放ち、従来の記録を次々と塗り替える活躍を見せた。

【文責:週刊ベースボール】