2007年度シーズン、最初の日本生命・月間最優秀選手(月間MVP)が決まりました。 投手賞は読売ジャイアンツ・高橋尚成投手、打者賞は東京ヤクルトスワローズの青木宣親外野手が選ばれました。
高橋尚投手の投手賞の受賞は同投手の月間(3、4月)成績が全てを物語っています。 全く他の追随を許さぬ月間成績は、異論なく受賞を決めました。 高橋尚投手は4月1日の対横浜ベイスターズ第3回戦に今季初登板、7回無失点で初勝利を手にすると、その後に4度の先発機会に全て勝利し、2完投(2完封)を含む5勝(0敗)、防御率0.45の抜群の成績を残しました。 同投手に続く勝利数は僚友・金刃憲人、内海哲也、広島東洋カープの大竹寛、横浜・寺原隼人投手の3勝、防御率では2位大竹投手の防御率(1.65)を1.20ポイントも上回るものでした。 高橋尚投手の受賞は2002年5月以来5年ぶり2度目となります。
他方、打者賞の選考は困難を極めました。 青木選手と中日ドラゴンズ・福留孝介選手への評価があい拮抗したためです。 1カ月余の開幕月を文字通り打ちまくり、リードオフ・ヒッターから、打線の中軸の3番バッターに据えられてもその打棒は変わらず、月間最高打率4割1分9厘を残した青木選手。 福留選手は26試合で打率3割6分3厘と青木選手に次ぐ月間打率2位、本塁打9は僚友・T・ウッズ選手と並び月間最多、打点24は同じくウッズ選手と広島・新井貴浩選手を1打点抑えての月間の二冠王でしたが、青木選手の月間を通してのコンスタントな活躍の前に涙を飲む結果となりました。 青木選手はプロ4年目の今シーズン、オフの鍛錬の成果を如実に示す、打球に速さと強さが増し、飛距離が伸び、これからのシーズンを大いに沸かせてくれそうな期待が高まります。 青木選手の受賞は2005年8月以来2年ぶり2度目となります。
選手名 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | MEP |
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青 木 | (ヤ) | 23 | 86 | 36 | 6 | 13 | 3 | .419 | 2 |
福 留 | (中) | 26 | 91 | 33 | 9 | 24 | 1 | .363 | 3 |
谷 | (巨) | 27 | 108 | 38 | 3 | 9 | 3 | .352 | - |
T・ウッズ | (中) | 26 | 89 | 24 | 9 | 23 | 0 | .270 | 2 |
新 井 | (広) | 26 | 100 | 26 | 8 | 23 | 0 | .260 | 1 |
投手名 | 球団 | 試合 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗北 | 奪三振 | 投球回 | 自責点 | 防御率 | MEP |
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高橋尚 | (巨) | 5 | 2 | 2 | 5 | 0 | 28 | 40 | 2 | 0.45 | 4 |
大 竹 | (広) | 5 | 1 | 0 | 3 | 1 | 21 | 32.2 | 6 | 1.65 | 3 |
金 刃 | (巨) | 4 | 0 | 0 | 3 | 0 | 14 | 26.1 | 6 | 2.05 | 3 |
寺 原 | (横) | 4 | 0 | 0 | 3 | 0 | 26 | 30 | 9 | 2.70 | 2 |
内 海 | (巨) | 5 | 1 | 0 | 3 | 1 | 38 | 37.2 | 12 | 2.87 | 3 |
青木選手の表彰式は5月11日(金) ヤクルト-阪神戦 (神宮) の試合前に行います。
高橋尚投手の表彰式は5月11日(金) 巨人-中日戦 (東京ドーム) の試合前に行います。
※セントラル野球連盟記念楯
※日本生命保険相互会社より賞金30万円ならびにトロフィー
以上が贈られます。