2007年度シーズン最後の日本生命・月間最優秀選手賞(月間MVP)が決まりました。 打者賞は東京ヤクルトスワローズのアレックス・ラミレスが3カ月連続で制し通算5度目の受賞、 投手賞は中日ドラゴンズ、山井大介投手が初めて獲得いたしました。
スラッガーのイメージをすっかり振り払い、変身したラミレス選手は9月も37安打を放ち、7月の34、8月の38に続き、3カ月連続の月間の最多安打でした。 本塁打は最多の横浜ベイスターズ、村田修一選手の9本、僚友・ガイエル選手らの8本に続く7本を記録、打点は32で2位の読売ジャイアンツ、高橋由伸選手の24を大きく引き離す32打点で月間の二冠王という見事な成績でした。 月間MVPは翌月その勢いが鈍るものですが、ラミレス選手はこの例から外れる規格外でした。 まさに驚異の3カ月とも言うべきシーズン後半の大活躍は、年間最多安打記録(202:ヤクルト・青木宣親選手)の更新を視野に捉えました。
プロ6年目の山井投手は9月度、5試合に登板、4勝(1敗)を挙げ月間の最多勝、防御率3.00ながら、33回を投げローテーション投手としての責任を全うしました。 山井投手に迫ったのは3勝を挙げた、スワローズの石井一久投手、同じくセス・グライシンガー投手でした。 読売・野間口貴彦投手も3勝を挙げ防御率0.41の成績でしたが、山井投手の4勝目(30日の広島戦)が物を言いました。
ラミレス選手の3カ月連続受賞は月間MVP史上初めての快挙です。(年間3度の受賞は1993年に中日・山本昌投手が4月、7月、8月に受賞しています)。 山井投手の受賞は中日投手陣から5月の小笠原孝、8月の朝倉健太両投手に続く今季3人目の初受賞です。
選手名 | 球団 | 試合 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
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ラミレス | (ヤ) | 25 | 103 | 37 | 7 | 32 | 0 | .359 |
青 木 | (ヤ) | 25 | 90 | 32 | 2 | 10 | 4 | .356 |
栗 原 | (広) | 25 | 93 | 33 | 7 | 21 | 0 | .355 |
高橋由 | (巨) | 23 | 90 | 29 | 8 | 24 | 0 | .322 |
村 田 | (横) | 25 | 92 | 26 | 9 | 18 | 1 | .283 |
ガイエル | (ヤ) | 23 | 88 | 18 | 8 | 11 | 0 | .205 |
投手名 | 球団 | 試合 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗北 | S | 奪三振 | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
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長谷川 | (広) | 4 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 20 | 26.1 | 3 | 1.03 |
石 川 | (ヤ) | 5 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 12 | 25.1 | 3 | 1.07 |
山 井 | (中) | 5 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 23 | 33 | 11 | 3.00 |
石井一 | (ヤ) | 5 | 1 | 1 | 3 | 2 | 0 | 29 | 32.1 | 13 | 3.62 |
グライシンガー | (ヤ) | 5 | 1 | 1 | 3 | 2 | 0 | 25 | 31 | 14 | 4.06 |
野間口 | (巨) | 5 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 14 | 22 | 1 | 0.41 |
ラミレス選手の表彰式は10月6日(土) ヤクルト-中日戦(神宮) の試合前に行います。
山井投手の表彰式は10月4日(木) 中日-広島戦(ナゴヤドーム) の試合前に行います。
※セントラル野球連盟記念楯
※日本生命保険相互会社より賞金30万円ならびにトロフィー
以上が贈られます。