セントラル、パシフィック両リーグが制定する月間「スカパー!サヨナラ賞」(協賛:スカパーJSAT株式会社)の10、11月度受賞選手が決定いたしました。
受賞選手には、スカパーJSAT株式会社よりトロフィーと賞金30万円が贈られます。
高橋選手は、10月15日(木)ナゴヤドームで行われた対阪神タイガース21回戦、1点ビハインドで迎えた9回裏2死2・3塁の場面で左翼ポール際へ劇的な逆転3ランホームランを放ち、Aクラス入りを激しく争うチーム同士の戦いに勝利をもたらす大きな一打となった。
4連勝と絶好調をキープする中日は、8回表に1点差とされてなおも続く2死2・3塁の場面、阪神原口選手によるセンターへのタイムリーヒットで逆転を許してしまう。このまま試合終了となれば6回終了時にリードしていた場合の連勝記録(31連勝中)が途絶える中、迎えた9回裏、中日は京田選手の四球、遠藤選手の左前安打で連続出塁し、相手チームの失策が絡み、2死2・3塁と逆転サヨナラのチャンスを作る。ここで打席に向かうは主将の高橋選手。カウント1-1からの3球目、阪神の守護神スアレス投手が投じた159km/hの直球を振り抜き、打球はレフト左翼ポール際へ突き刺さった。高橋選手は、プロ9年目で初のサヨナラ打となった。
中日からのスカパー!サヨナラ賞受賞は、2016年3、4月度の杉山選手以来となり4年振り。
井上選手は、10月13日(火)ZOZOマリンスタジアムで行われた対東北楽天ゴールデンイーグルス19回戦、同点で迎えた9回裏1死1塁の場面で右中間を破るサヨナラ二塁打を放った。
首位福岡ソフトバンクを猛追し、負けられない戦いが続く千葉ロッテだが、この試合は5回を終えて0対3とリードを許す苦しい展開となった。しかしここから粘りを見せ6回以降1点ずつ返し8回を終え3対3の同点に追いつく。そのまま同点で迎えた9回裏、1死から福田秀選手がレフト前へ安打を放ち出塁すると、井上選手が打席に立つ。
10月上旬に新型コロナウイルス感染のため主力選手が多数離脱した千葉ロッテの中で、残された主力としてチームを引っ張って来た井上選手だが、打撃状態は下降線を辿っていた。この試合の打順は、長く任されていた五番からが七番に下がり、ここまで3打数無安打と苦しい状況であったが、カウント0-1からの2球目を振りぬくと打球は右中間を真っ二つ。スタートを切っていた一塁走者の福田秀選手の激走もあり、劇的なサヨナラ勝利となった。二塁ベース上で仲間からもみくちゃにされた井上選手の目には涙が溢れていた。
井上選手のサヨナラ打は通算3本目。初のスカパー!サヨナラ賞受賞。