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日本野球機構オフィシャルサイト

「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズン

開幕戦 セ・リーグ 試合結果

2020年12月5日(土) ヤクルト-DeNA 第1試合(神宮)
  1 2 3 4 5 H E
横浜DeNA 0 0 0 0 0 0 3 0
東京ヤクルト 2 0 0 3 X 5 7 0
【バッテリー】
[DB] 今永、平田、国吉、山﨑康、坂本 - 嶺井
[S] 杉山、梅野、清水 - 西田、中村
【本塁打】
[S] 廣岡(1回2ラン)
出場プレイヤー
[DB] 大茂英寿
[S] 大川泰広
戦評

eBASEBALLプロリーグ2020年シーズンの開幕戦は、ヤクルトのキャプテン・大川がDeNAの大茂を下し、連覇へ向けて好スタートを切った。
1回裏、ヤクルト・大川が4番に起用した廣岡の豪快な2ランホームランで幸先よく先制すると、守備でも杉山を操っての精密な投球で強力ベイスターズ打線に的を絞らせず。2回以降はお互いに持ち味とする投球が光り、開幕戦らしい緊張感を保ったまま試合は終盤へと進んだ。
試合が動いたのは4回裏、ヤクルトの攻撃。DeNAの3番手・国吉から塩見がシングルヒットと盗塁でチャンスメイクすると、西浦がセンターオーバーのタイムリーツーベースを放ち追加点。さらに続くチャンスでヤクルト・大川が巧みな流し打ちを連発し、ダメ押しとなる2点を追加。勝負を決めた。
ヤクルトが継投でDeNAを零封し、5-0と快勝。初年度は西武、昨年はヤクルトでリーグ優勝を経験している“優勝請負人”の大川が、自身3年連続のリーグ優勝へ貴重な開幕勝利を挙げた。

2020年12月5日(土) DeNA-ヤクルト 第2試合(横浜)
  1 2 3 4 5 H E
東京ヤクルト 0 0 0 1 0 1 3 0
横浜DeNA 2 4 2 4 X 12 16 0
【バッテリー】
[S] 奥川、寺島、長谷川、星、梅野、清水、小川 - 西田
[DB] 平良、国吉、エスコバー、三嶋 - 嶺井、戸柱
【本塁打】
[DB] 佐野(2回2ラン)、オースティン(2回2ラン)
出場プレイヤー
[S] 高良匡史
[DB] 辻晴
戦評

昨季打点王のヤクルト・高良にルーキーのDeNA・辻が挑んだ開幕カード第2試合は、圧倒的な破壊力を見せつけたDeNAが勝利した。
初回から試合は動いた。1回裏、DeNA・辻が操るベイスターズが先頭打者・梶谷の2ベースで出塁すると、ソトと嶺井にタイムリー2ベースが飛び出し2点を先制する。続く2回裏には代打で登場した佐野がライトスタンドへ2ランホームラン、さらに2アウトからオースティンにも2ランホームランが飛び出し、6-0と大きくリードを広げた。
乗ったDeNA打線はその後もヒットを量産。序盤からの代打やスクイズなど積極策も的中し、終わってみれば毎回得点となる16安打12得点を記録。守っては“好調”で先発した平良から4投手の小刻みな継投でヤクルト・高良の反撃を1点に抑え大勝した。
チームに今季初勝利をもたらすと共に、DeNA・辻にとっては嬉しいプロリーグ初勝利となった。対する昨季打点王の高良は処理が難しい打球が続くなど、守備でペースを掴めず、得意の打撃戦へ持ち込むことが出来なかった。

2020年12月5日(土) ヤクルト-DeNA 第3試合(クラウン)
  1 2 3 4 5 H E
横浜DeNA 0 0 0 2 2 4 8 0
東京ヤクルト 0 1 1 0 0 2 6 0
【バッテリー】
[DB] 濵口、国吉、坂本、齋藤、伊勢、三嶋 - 嶺井、戸柱
[S] 大西、高橋、石山、梅野、小川 - 西田
【本塁打】
[DB] ソト(5回2ラン)
[S] 村上(3回ソロ)
出場プレイヤー
[DB] 山本遼太郎
[S] 矢吹圭介
戦評

一勝一敗で迎えたカード第3試合はベテランプレーヤー同士の対戦に。強気で攻め切ったDeNA・山本が2年ぶりのプロリーグで復活の白星を挙げ、チームをカード勝ち越しへと導いた。序盤はスモールベースボールが信条のヤクルト・矢吹が流れを掴んだ。2回裏に代打の中山がレフト前に弾き返して先制に成功。3回裏には村上で内角のストレートを完璧に捉えライトへソロホームラン。リードを2点に広げた。
これで試合はヤクルトペースかと思われたが、4回表にDeNA・山本がソト、佐野の連続2ベースで反撃の狼煙を上げると、宮﨑にも中越えのタイムリー2ベースが飛び出し一気に同点に追いついた。
試合が決したのは最終回、先攻のDeNA・山本操るソトが二死から速球をバックスクリーンへ叩き込み、これが値千金の決勝2ランホームランに。最後は守護神・三嶋が締め、ベイスターズのユニフォームでは初めてとなる勝利を飾った。

2020年12月5日(土) 巨人-広島 第1試合(東京ドーム)
  1 2 3 4 5 H E
広島東洋 1 0 0 0 0 1 3 0
読 売 0 1 1 0 X 2 6 0
【バッテリー】
[C] 森下、塹江、九里、フランスア - 曾澤
[G] 菅野、畠、高梨、ビエイラ - 大城、炭谷
【本塁打】
[G] 陽(2回ソロ)、坂本(3回ソロ)
出場プレイヤー
[C] 山本慧
[G] 吉田友樹
戦評

巨人と広島の開幕カード第1試合は、2年連続の日本一、そして悲願のリーグ優勝を目指す巨人が一発攻勢で勝利した。
ルーキーながら開幕戦を任された広島・山本(慧)は、いきなりレジェンドOB選手・赤松を7番・センターでスタメン起用。1回表、1番に座る西川龍馬が「巨人キラー」の能力を生かしてセンターオーバーの2ベースでチャンスメイクすると、内野ゴロの間にプロリーグ初得点となる先制点を挙げ好スタートを切った。
対する吉田操る巨人打線は初回の満塁機こそ逃したものの、2回裏に陽のバックスクリーン弾、3回裏に坂本の逆方向への一発のソロホームラン2本で逆転に成功。追いかける展開となった広島は「勝ち運」の特殊能力を持つ九里をイニング跨ぎさせるなど勝利への執念をみせたが、4投手を巧みに操った巨人・吉田の前にチャンスであと一本が出ず。開幕戦らしい締まった展開のゲームを巨人が制して、今季初勝利を挙げた。

2020年12月5日(土) 広島-巨人 第2試合(マツダスタジアム)
  1 2 3 4 5 H E
読 売 0 0 1 0 0 1 5 0
広島東洋 0 0 2 0 X 2 5 0
【バッテリー】
[G] 戸郷、鍵谷、高梨 - 大城
[C] 山口、島内、フランスア、中村恭 - 曾澤、石原
【本塁打】
[C] 堂林(3回2ラン)
出場プレイヤー
[G] 舘野弘樹
[C] 伊勢家雄次
戦評

昨シーズンMVPに輝いた強打者・舘野が出陣した巨人に対し、広島は投球巧者の伊勢家が登場した第2試合。両チームのキャプテン同士の一戦は、勝負どころでの集中力が光った広島に軍配が上がった。
山口を先発マウンドに送った広島のキャプテン・伊勢家は、序盤から丁寧に低めに集めて打たせて取る投球を披露。対する巨人・舘野も戸郷の落ちるボールを巧みに使って狙いを絞らせず、試合は落ち着いた立ち上がりに。ゲームが動いたのは3回表、代打のモタがヒットで出塁すると、1番・ウィーラーがセンターオーバーのタイムリーヒットを放ち、巨人が先制した。これで巨人ペースで試合が進むかと思われたが直後の3回裏、代打・宇草がセンター前ヒットで出塁すると、ワンアウトから堂林が低めのスライダーを捉えてレフトへ2ランホームラン。すぐさま広島が逆転に成功する。
試合をひっくり返した広島は4回から継投策。ランナーを出しながらも粘りのピッチングを見せ、最終回には2アウトから投入したフランスアを打者一人で中村恭平にスイッチさせる思い切った采配で逃げ切った。昨年MVPの巨人・舘野は持ち味の打撃を発揮出来なかった。

2020年12月5日(土) 巨人-広島 第3試合(クラウン)
  1 2 3 4 5 H E
広島東洋 1 1 0 0 0 2 4 0
読 売 0 0 4 0 X 4 4 0
【バッテリー】
[C] 遠藤、フランスア、菊池保 - 曾澤
[G] 今村、鍵谷、デラロサ - 炭谷、小林
【本塁打】
[G] 丸(3回満塁)
出場プレイヤー
[C] 倉前俊英
[G] 高川健
戦評

巨人と広島の開幕カード第3試合は2018年シーズンと同じプレイヤーの顔合わせに。2年前のリベンジを狙った広島・倉前だったが、高川が逆転勝ちを収めた。
試合は1回表、1番起用のピレラが2ベースで出塁すると、3番・鈴木のセンターへの犠牲フライで広島が先制。2回表には堂林のレフトへの打球がリポビタンD看板直撃賞を獲得する2ベースとなり、野間のタイムリーで追加点を挙げた。
試合は完全に広島ペースかと思われたが、3回裏に巨人の反撃が待っていた。吉川尚がチーム初ヒットとなるレフト線へのツーベースを放つと、後続も出塁し無死満塁の好機に。ここで広島はリリーフエースのフランスアをマウンドへ送るが、丸への3球目が真ん中付近へ甘く入ったところを、巨人・高川が逃さず捉え、センターへ豪快な逆転グランドスラムを叩き込んだ。
劇的な一発で試合をひっくり返した高川は「絶好調」の鍵谷からデラロサへと繋ぐ盤石の継投で逃げ切り。広島・倉前は失点した3回以外は完璧に巨人打線を封じただけに、悔やまれる1イニングとなった。

2020年12月5日(土) 中日-阪神 第1試合(ナゴヤドーム)
  1 2 3 4 5 H E
阪 神 0 2 0 0 0 2 6 0
中 日 0 0 1 0 0 1 4 0
【バッテリー】
[T] 小野、高野、岩貞、才木、馬場、スアレス - 梅野
[D] 大野雄大、又吉、柳、祖父江、R.マルティネス、佐野 - A.マルティネス
出場プレイヤー
[T] 森翔真
[D] 新井宇輝
戦評

中日対阪神の開幕カード第1試合は、中日・新井と阪神・森という若手プレイヤー同士のマッチアップ。先手を取って優位に試合を進めた阪神がシーズン初戦を白星で飾った。
開幕のマウンドに「阪神キラー」の能力を持つ大野雄大を送った中日だったが、2回表1死2・3塁から阪神・森が江越で左中間を破る2点タイムリー2ベースを放ち先制点を挙げる。ただし、その後も6安打に3四球と常にランナーを出しながらも、A.マルティネスによる盗塁刺など中日が粘りを見せ。追加点はならなかった。
反撃したい中日・新井は3回裏、共に代打の石垣とアルモンテで2者連続の2ベースを放ち1点を返す。最終回もベンチ入り野手を総動員して攻撃に出た中日だったが、阪神が5イニングで6投手を注ぎ込む継投策で狙いを絞らせず。阪神が逃げ切り勝利を収めた。

2020年12月5日(土) 阪神-中日 第2試合(甲子園)
  1 2 3 4 5 H E
中 日 0 0 0 0 0 0 3 0
阪 神 1 0 0 0 X 1 5 0
【バッテリー】
[D] 大野雄大、山本、R.マルティネス、柳 - 加藤
[T] 小野、守屋、小林、エドワーズ - 梅野
出場プレイヤー
[D] 菅原翔太
[T] 脇直希
戦評

昨年は中日代表選手として活躍した脇が、今年は阪神のユニフォームを着て中日のキャプテン菅原と対峙。息詰まるロースコアゲームとなった試合は、虎の子1点を守り切った阪神が連勝を決めた。
第1試合と同じ先発投手でスタートした試合は1回裏、ヒットで出塁の近本を2塁に置いて4番のボーアが三遊間を抜くミート打ちのタイムリー。阪神が先制点を挙げた。阪神・脇は先発・小野からバトンを受けた守屋と小林の両中継ぎ投手をイニング跨ぎで起用し、直球と落ちる変化球のコンビネーションを駆使して相手打線を翻弄。リードを保ったまま最終回へ。
中日・菅原もセンター大島を操ってのダイビングキャッチなど見せ場を作り、反撃のチャンスをうかがう。そして5回表、代打・根尾の2ベースを足掛かりに2死1・3塁の好機を作ったが、代打・井領が捉えた打球はライトを守る江越の正面へのライナーになり、ゲームセット。
ボーアを使っての軽打や守備シフトの駆使という小技が光った阪神・脇が古巣への恩返しとなる白星。2連勝で開幕カード勝ち越しを決めた。

2020年12月5日(土) 中日-阪神 第3試合(クラウン)
  1 2 3 4 5 H E
阪 神 0 0 2 0 0 2 5 1
中 日 3 0 0 0 X 3 4 0
【バッテリー】
[T] 小野、馬場、高野、才木、岩崎、岩貞 - 梅野
[D] 福谷、橋本、木下雄、福、R.マルティネス - A.マルティネス
【本塁打】
[T] 大山(3回ソロ)
出場プレイヤー
[T] 岸川虎太朗
[D] 嶋崎幹
戦評

開幕3連敗だけは阻止したい中日からは2018年シーズン以来の出場となる嶋崎、スイープを狙う阪神は昨季のセ・リーグ首位打者に輝いた岸川が登場。意地と意地がぶつかり合う接戦を制した中日がシーズン初勝利を挙げた。
初回から無死1・2塁の絶好機を迎えた阪神・岸川だったが、サンズとボーアの両助っ人が倒れ無得点に終わる。するとその裏、中日・嶋崎も安打と相手のエラーで無死1、2塁とすると、1アウトから平田がセンターオーバーのタイムリー2ベースを放ち先制に成功。なおもチャンスで内野ゴロと京田のタイムリーで2点を追加し、大きなリードを手にした。
追う阪神は3回、1番で起用の大山がリリーフした橋本の落ちるスライダーを捉え左中間へソロホームラン。更に近本の2ベースからサンズのタイムリーで1点差に迫る。しかし、迎えた最終回、ヒットと四球で1死1、2塁と逆転のチャンスを作ったが、守護神R.マルティネスの剛速球を前に近本が併殺に倒れ万事休す。結果的に初回の好機での得点の有無が勝敗を分ける結果となった。