本大会は、プロ野球12球団が編成した全国の少年・少女野球選手が交流することにより、野球のさらなる普及と発展を図ることを目的とする。大会運営にあたり、以下の大会特別規定を定める。
大会特別規定
- 1)参加できる選手は、事前に登録された選手に限る。
- 2)1チームは、16名以内の選手で編成し、監督、コーチ、チーム代表者、マネージャー、トレーナーは5名までとする。
登録締切り日以降の選手、監督、コーチ、チーム代表者、マネージャー、トレーナーの変更は原則として認めない。
ただし、やむを得ない事情により出場できなくなった場合、代替要員の可否は、大会本部が判断する。
- 3)全球団、プロチームが着用するデザインに即したユニフォームを着用する。
- 4)本大会では使用できるバットは、公認野球規則で規定されるもののほか下記とする。
木製バットは、一本の木材で作った木製バットのほか、竹片、木片などの接合バットであること。
尚、木製については公認制度を適用しない。
金属・ハイコン(複合)バットは、J・S・B・Bのマークをつけた公認のものに限る。
また、一般軟式用バットの使用も可能とする。
バットの色の制限はないが単色以外の場合は、審判の確認が必要となる。
後付けグリップ等、市販のバットに付け足しや改造が見受けられるバットについては、試合前のバットチェックの際に、使用可・使用不可の判断が下される場合がある。
- 5)各試合の担当審判員は、大会本部の立会いのもと、試合前に両チームの用具・装具を点検する。
その場合、規定違反のバットがあれば取り除く。また、違反の装具があれば、改めるよう指示する。
尚、捕手のファウルカップ着用は義務付けるが、着用についての確認は行わない。
- 6)決勝トーナメントへ進出するチームの選出にTQB(Total Quality Balance)方式を採用する。
予選2試合の結果から優位性の高いチームを選出する。
予選2勝3チーム ⇒ TQB方式で数値が高い順に1位、2位、3位のシード順を決定
予選1勝6チーム ⇒ TQB方式で最も高い数値のチームを、1チーム選出⇒ワイルドカードとして決勝トーナメント進出
- 7)【ワイルドカード進出チームの選出方法】
TQB方式:1イニング平均得失点差による選出
下記算式を用いて、予選1勝6チーム、試合結果を元に優位性を判断する。
(総得点×3÷攻撃イニングアウトカウント総数)-(総失点×3÷守備イニングアウトカウント総数)=最も数値が高いチームを優位とする。
※1イニング当たりの平均得点、平均失点を相殺して得た数値でチーム力の優位性を判定
- 8)本大会の審判は、公益財団法人全日本軟式野球連盟審判員が行う。
- 9)該当年度の「公認野球規則」、「(公財)全日本軟式野球連盟競技者必携/学童野球に関する事項」及び下記の細則により試合を行なう。大会特別規定を優先とする。
- a)チームの代表者は、第1試合の場合は試合開始時刻30分前に、また第2試合以降は前試合3回終了時までに、コールドゲームの場合は試合終了次第、所定の「打順表」を「大会本部」に提出する。
尚、一度提出した「打順表」の変更は認められない。また提出時間を厳守するよう注意する。
- b)予選は、7回、1時間40分制とする。
- b-1)7回終了時、または1時間40分の時点で同点の場合、タイブレーク方式を最大2イニングまで採用する。※10)参照
ただし、タイブレークのイニングは、TQB計算には含まれない。
- b-2)試合開始から5回以降、1時間40分を越えては新しい回に入らず、均等回の得点をもって勝敗を決する。
同点の場合は、タイブレーク方式を採用する。
- b-3)7回未満で後攻チームの攻撃中に1時間40分が経過した時点で、
- ①後攻チームがリードしている場合、そのバッター終了時点で試合終了とする。
- ②同点もしくは後攻チームがビハインドの場合、回の終了もしくは後攻チームが勝ち越した時点で試合終了
(サヨナラゲームの適用)とする。
- b-4)試合中のアクシデント等により、試合が中断した場合、大会本部の判断により、試合時間を一時停止する場合がある。試合再開時には、中断された時点の時間から続行する。
- b-5)5回以降、7点差の場合はコールドゲームとする。
- c)準決勝は、7回、1時間40分制とする。
ただし、試合開始から5回以降、1時間40分を越えては新しい回に入らず、均等回の得点をもって勝敗を決する。
同点の場合は、タイブレーク方式を採用する。※10)参照
5回以降7点差の場合はコールドゲームとする。
- d)決勝は、7回、2時間制(2時間を越えて新しいイニングに入らない)としコールドゲームは適用しない。
ただし、試合開始から2時間以内で7回を終了し同点の場合には、通常の延長戦を2時間まで均等回行う。
それでも同点の場合、引き分けとし、両チームを優勝とする。
尚、大会本部の判断により、やむを得ず、試合時間を短縮する場合もある。
- e)投手の投球制限については、肩・肘の障害予防を考慮し、1人の投手が1日に投球できる球数は70球以内とする。
試合中に規程投球数に達した場合、その打者が打撃を完了するまでの投球とする。
投手は、過度の投球数にならないよう、特に指導しなければならない。
- f)「リエントリー(再出場)」について
できるだけ多くの選手に出場する機会を増やすことを目的として、先発メンバーは、一旦試合から退いても、一度に限り再出場ができるものとする。ただし、再出場する場合は、元の打順に戻らなければならない。
この場合、守備位置は変更しても構わない。
※投手の障害リスクを高めるような再登板を推奨しない。
※登録選手全選手の出場(怪我人を除く)を推奨する。
※複数の交代選手が使われる場合でも、交代した先発選手の打順を変更することのないよう注意する。
【リエントリーに関する違反】
以下の場合は違反となる
- ・先発メンバー以外の選手が再出場した時
- ・再出場選手が元の打順以外の打順に出場した時
- ・再出場した選手が退いた後、3度目の出場をした時
【リエントリーに関する違反が判明した場合の措置】
リエントリーに関する違反は、相手チームから審判にアピールがあった時に以下の措置を取る。
違反者は正しい交代者と交代する。
- 守備側の選手に違反が判明した時
- ①次の投球動作に入る前は、攻撃側の監督にプレイの結果を生かすか、(打撃完了前のボールカウントで)打ち直しをするかの選択権が与えられる。
- ②次の投球動作に入った後は、すべて有効となる。
- 攻撃側の選手に違反が判明した時
- ①打撃完了前に判明した時は、正しい交代者がそのカウントを引き継ぐ。(それまでのカウントは有効である)
- ②打撃完了後、次の投球動作に入る前は打撃による全てのプレイは無効で、違反者はアウトになる。ただし、違反判明前のアウトは取り消さない。
- ③打撃完了後、次の動作に入った後は、それまでの全てのプレイは有効である。
- g)選手が打席に入る時は、必ず耳付きヘルメットを着用する。
また、走者も危険防止のため必ず着用する。
尚、捕手も防護用ヘルメットと所定の防具を着用すること(練習時も含む)
試合に出場する捕手、及びブルペンの捕手は、ファウルカップを着用すること。
コーチスボックスには、ヘルメットを着用した選手が入ること(監督・コーチが入る事はできない)
- h)代替走者を認める。
これは、特別な事情(死球による負傷など)により、一時的に休めば試合に出場できると審判員が判断した時に限り、適用できる。この場合の打者の打撃の完了した直前の者(投手を除く)を代替走者とする。
- i)審判員に対する申し出は監督が行なう。ただし、審判員のジャッジには抗議できない。
- 10)タイブレークは、無死一・二塁から最大2イニングの試合を行う。
打者は前イニングからの継続打順とする。
この場合の走者は、打者の前の打順のものが一塁走者、一塁走者の前の打順のものが二塁走者とする。
代打および代走は認められるが、通常のルールと同様、代打、代走を送られた選手は退いた形となり、代打者、代走者がその打順を引き継ぐ。
- 11)タイブレーク終了時同点の場合、選手による抽選
- ①両チームの監督及び審判員立ち会いのもと、試合終了時点での出場選手9名による抽選を行う。
※DH制を採用しているチームの投手は抽選に加わらない。
- ②先攻後攻が交互に、○印と×印の記入された抽選用紙の入った封筒を抽選順に引き、全員が引き終わったところで大会本部が回収。その場で集計し、○印が多かったチームを抽選勝ちとする。
- 12)今大会では、DH制を採用する。試合での起用は各チームの判断とする。
- 13)先攻・後攻について
- a)予選については、前試合3回終了時に、大会本部にて、監督によるジャンケンで決定する。
第一試合については、「打順表」提出時(試合開始30分前)に行い決定する。
- b)準決勝については、予選におけるTQB方式でアドバンテージを持っているチームの決定を優先とする。
準決勝第1試合は、2勝チームのTQB1位チームと、ワイルドカード進出チームとの対戦。
大会2日目が終了し、ワイルドカード進出チームが決定後、TQB1位チームは、当日の「打順表」提出までに「先攻・後攻」を選択し、大会本部に報告する。
- c)決勝戦についても準決勝戦同様に、TQB方式でアドバンテージを持っているチームの決定を優先とする。
試合開始30分前の「打順表」提出までに選択し、大会本部に報告する。
尚、使用ベンチについては、前試合の勝利チームのベンチを優先とする。
- 14)試合時間の短縮について
予選及び準決勝では、前試合の試合が予定時間より早く終了した場合、次の試合開始時刻を予定開始時間より最大15分まで前倒しで実施する場合がある。
ただし、前倒しする場合でも30分間のインターバルは必ず取る。
決勝では、予定開始時間より最大20分前倒しで実施する場合がある。
ただし、前倒しする場合でも50分間のインターバルは必ず取る。
- 15)特別継続試合(屋外での開催の場合)
- a)降雨などで5回以前に続行不能となった場合、また5回を過ぎ正式試合になって同点で試合が続行不能となった場合は、翌日の第1試合に先立って特別継続試合を行うことがある。
- b)5回に満たない場合は、打ち切りになったところから試合を行うが、5回に達した場合は、コールドゲームが宣告される。
- 16)悪天候などやむを得ない状況によって当初の予定通り大会運営を行えない場合は、大会本部が大会運営方法を一部変更することがある。
- 17)試合をスピーディーに行うために以下の項目を守ること。
- a)投手の投球練習(救援投手を含む)は初回に限り、8球以内とする。
- b)タイムは1分間を限度とする。
- c)監督、捕手及び野手がタイムを取って、マウンドに集まれる回数は、一試合に3回までとする。
※延長戦に入った場合は2回に対して1回まで。
- d)監督が投手と協議することについては、同一イニングに同様の行為を2回行った場合は、投手を交代させる。
- e)マウンドには監督以外が行くことはできない(コーチ・マネージャー等は不可)