大会特別規定
参加資格選手
参加できる選手は、事前に登録された選手に限る。
チーム編成
1チームは、16名以内の選手で編成し、監督、コーチ、チーム代表者、マネージャー、トレーナーは5名までとする。
登録締切り日以降の選手、監督、コーチ、チーム代表者、マネージャー、トレーナーの変更は原則として認めない。
ただし、やむを得ない事情により出場できなくなった場合、代替要員の可否は、大会本部が判断する。
着用ユニフォーム
原則、全球団、チームが着用するデザインに即したユニフォームを着用する。細則についてはユニフォーム規定に別途定める。
*細則とは、ユニフォーム規定(2025年8月27日更新版)を指す。
使用バット
本大会で使用できるバットについて、以下の通り定める。
- (1)本大会で使用できるバット
- ― 木製バット
- ①全体において木目がみえる、あるいはインクドットが確認できるもの。
- ②色は以下の通り
- ・バットそのものの素材の色(ナチュラル)
- ・ダークブラウン(仕上がった時の表面の色がパントーンカラー「4695C」に限りなく近い)
- ・赤褐色(仕上がった時の表面の色がパントーンカラー「1665C」に限りなく近い)
- ・ブラック(仕上がった時の表面の色がパントーンカラー「BlackC」に限りなく近い)
- ※上記の色同士の2色(ツートンカラー)は使用できるものとする。
- ※ナチュラルカラーに限り、フレームテンパーも可とする。ただし、商標マークが容易にみえることとし、着色で焼き目をつけることは不可である。
- ※ボールに塗料がついてしまうなど、塗装の技術が劣っているもの、コーティングをバットの表面に施したもの、またトレーニング用も使用不可とする。
- ― 金属製バット
- ①JSBBマークが表示され、素材が「金属あるいはアルミ製」(超々ジュラルミン、HS700など)に限る
- (注意)
- *異なる素材を組み合わせて作られたもの(例:グラスファイバーやカーボン素材)や、バットの表面に異なる素材(例:ポリウレタンなど)を使用したり、二重三重にしていたりするもの
- ・大会前にバットチェックを行う。その際に、「使用不可」と判断された場合は大ベンチへの持ち込みを禁じる。例)バットの表面に傷やひびなど安全性、後付けグリップなど市販のバットに付け足しや改造が見受けられる場合、など。
- ・なお、木製・金属製問わず本大会においてはコンポジット(複合)バットは使用できない。
用具点検
各試合の担当審判員は、大会本部の立会いのもと、試合前に両チームの用具・装具を点検する。
その場合、規定違反のバットがあれば取り除く。また、違反の装具があれば、改めるよう指示する。
尚、捕手のファウルカップ着用は義務付けるが、着用についての確認は行わない。
決勝トーナメント進出方法
決勝トーナメントへ進出するチームは、各グループリーグ1位通過のチームとする。なお、グループリーグ予選で勝敗が並んだ場合は、以下の順番で順位を決定する。
- ①当該チーム同士の対戦での勝利チームが上位となる
- ②グループリーグ予選におけるTeam’s Quality Balance(TQB)と直接対決の結果を鑑みて上位を決定する
-
- ※3チーム以上が並び、①によって解決しない場合、TQBの高いチームを上位とする。
- ※TQBが並んだ場合、直接対決の結果を優先して適用する。
- ③自責点によるTQB(ER-TQB)が最も優れているチームが上位となる
- ④グループリーグ予選におけるトータル出場選手数が多いチームが上位となる
- ⑤コイントスによって勝利したチームが上位となる
【TQB算出方法】
下記算式を用いて、1イニング当たりの平均得点、平均失点を相殺して得た数値で優位性を判断する。
(総得点×3÷攻撃イニングアウトカウント総数)-(総失点×3÷守備イニングアウトカウント総数)=最も数値が高いチームを優位とする。
【ER-TQB算出方法】
下記算式を用いて、相手チームの自責点による1イニング当たりの平均得点と、自チームの自責点による1イニング当たりの平均失点を相殺して得た数値で優位性を判断する。
(相手チームの自責点による総得点×3÷攻撃イニングアウトカウント総数)-(自チームの自責点×3÷守備イニングアウトカウント総数)=最も数値が高いチームを優位とする。
※なお、TQB、ER-TQBの計算にはタイブレークも含むものとする
審判員
本大会の審判は、公益財団法人全日本軟式野球連盟審判員が行う。
試合規定
該当年度の「公認野球規則」、「公益財団法人全日本軟式野球連盟競技者必携/学童野球に関する事項」及び下記の細則により試合を行うが、大会特別規定を優先とする。
- a)チームの代表者は、第1試合の場合は試合開始時刻30分前に、また第2試合以降は前の試合の2回終了時に、コールドゲームの場合は試合終了次第、所定の「打順表」を「大会本部」に提出する。
尚、一度提出した「打順表」の変更は認められない。また提出時間を厳守するよう注意する。
*初日の第1試合のみ、試合開始45分前とする。
- b)試合は、6回制とする。
- 1)グループリーグ予選においては、6回終了時に同点の場合、タイブレーク方式を最大2イニングまで採用する。
(引分の場合を参照)
- 2)正式試合は4回とする。4回10点差、5回7点差の場合、または天候などにより、試合の続行が不可能と判断した場合はコールドゲームとする。
- 3)準決勝は、6回終了時に同点の場合、タイブレーク方式を最大3イニングまで採用する。タイブレーク3イニングを行っても同点の場合、抽選を行う。
- 4)決勝は、点差によるコールドゲームは適用しない。6回を終了し同点の場合は、タイブレーク方式を最大3イニングまで採用する。タイブレーク3イニングを行っても同点の場合、引き分けとし、両チームを優勝とする。
- c)投手の投球制限については、肩・肘の障害予防を考慮し、1人の投手が1日に投球できる球数は70球以内とする。試合中に規定投球数に達した場合、その打者が打撃を完了するまでの投球とする。
※尚、70球に到達していない場合でも1日に2試合の登板は禁止とする
- d)「リエントリー(再出場)」についてできるだけ多くの選手に出場する機会を増やすことを目的として、先発メンバーは一旦試合から退いても一度に限り再出場ができるものとする。ただし、再出場する場合は、元の打順に戻らなければならない。この場合、守備位置は変更しても構わない。
*リエントリー制度を使用する場合、必ず選手交代時に監督が球審に申告する。
*指名打者制を使用し、先発投手が打順に入らない場合、先発投手は打者として再出場することができない。
- 【リエントリーに関する違反】
- 以下の場合は違反となる
- ・先発メンバー以外の選手が再出場した時
- ・再出場選手が元の打順以外の打順で出場した時
- ・再出場した選手が退いた後、3度目の出場をした時
- 【リエントリーに関する違反が判明した場合の措置】
- リエントリーに関する違反は、相手チームから審判にアピールがあった時に以下の措置を取る。違反者は正しい交代者と交代する。
- 守備側の選手に違反があり、アピールがあった時
- ①打撃完了後であれば、次の投球動作に入る前までは、攻撃側の監督にプレイの結果を生かすか、(打撃完了前のボールカウントで)打ち直しをするかの選択権が与えられる。
- ②次の打者に対して投球動作に入った後は、それまでの攻撃側のプレイはすべて有効となる。
- 攻撃側の選手に違反があり、アピールがあった時
- ①打撃完了前に判明した時は、正しい交代者がそのカウントを引き継ぐ(それまでのカウントは有効である)。
- ②打撃完了後、次の打者に対して投球動作に入る前は打撃による全てのプレイは無効で、違反者はアウトになる。ただし、違反へのアピール前のアウトは取り消さない。
- ③打撃完了後、次の打者に対する投球動作に入った後は、それまでの全てのプレイは有効である。
- e)本大会は、指名打者制を使用することができる。試合での起用は各チームの判断とする。
- f)選手が打席に入る時は、必ず耳付きヘルメットを着用する。
また、走者も危険防止のため必ず着用する。
尚、捕手も防護用ヘルメットと所定の防具を着用すること(練習時も含む)。
試合に出場する捕手及びブルペンの捕手は、ファウルカップを着用すること。
コーチスボックスには、ヘルメットを着用した選手が入ること(監督・コーチが入ることはできない)
- g)代替走者を認める。
これは、特別な事情(死球による負傷など)により、一時的に休めば試合に出場できると審判員が判断した時に限り、適用できる。この場合の打者の打撃の完了した直前の者(投手を除く)を代替走者とする。
- h)審判員に対する申し出は監督が行う。ただし、審判員のジャッジには抗議できない。
引分の場合
タイブレークは、無死一・二塁から試合を行う。
打者は前イニングからの継続打順とする。
この場合の走者は、打者の前の打順のものが一塁走者、一塁走者の前の打順のものが二塁走者とする。
代打および代走は認められるが、通常のルールと同様、代打、代走を送られた選手は退いた形となり、代打者、代走者がその打順を引き継ぐ。
タイブレーク終了後の抽選について(準決勝のみ適用)
選手による抽選を行う。
- ①両チームの監督及び審判員立ち会いのもと、試合終了時点での出場選手9名による抽選を行う。
*指名打者制を採用しているチームの投手は抽選に加わらない。
- ②先攻後攻が交互に、○印と×印の記入された用紙の入った封筒を打順に沿って引き、全員が引き終わったところで大会本部が回収。その場で集計し、○印が多かったチームを抽選勝ちとする。
先攻・後攻
全試合、前の試合の2回終了時(決勝戦は試合開始30分前)に大会本部にて、監督によるジャンケンで決定する。第1試合については、「打順表」提出時に行い決定する。
試合日程
試合時間の短縮について予選及び準決勝では、前の試合が予定時間より早く終了した場合、次の試合開始時刻を予定開始時間より最大30分まで前倒しで実施する場合がある。
ただし、前倒しする場合でも30分間のインターバルは必ず取る。
特別継続試合
- a)降雨などで4回以前に続行不能となった場合、また4回を過ぎ正式試合になって同点で試合が続行不能となった場合、打ち切りになったところから特別継続試合を行う。
- b)特別継続試合は6回完了まで行う。
雨天時等の大会運営
悪天候などやむを得ない状況によって当初の予定通り大会運営を行えない場合は、大会本部が大会運営方法を一部変更することがある。
試合スピードアップのための励行事項
試合をスピーディーに行うために以下の項目を守ること。
- a)投手の投球練習(救援投手を含む)は初回に限り、8球以内とする。
- b)タイムは1分間を限度とする。
- c)監督またはコーチが1試合に投手のもとへ行ける回数は、3回以内とする。なお、タイブレークとなった場合は、2イニングに1回行くことができる。
- d)捕手または内野手が1試合に投手のもとへ行ける回数は、3回以内とする。なお、タイブレークとなった場合は、2イニングに1回行くことができる。野手(捕手を含む)が投手のもとへ行った場合は、そこへ監督が行けば、双方1回として数える。逆の場合も同様とするが、投手交代の場合は監督のみ回数に含まない。
- e)マウンドには監督・コーチ以外が行くことはできない(マネージャー等は不可)
野手の位置 (公認野球規則6.04(C))
野手は、打者の目のつくところに位置して、スポーツ精神に反する意図で故意に打者を惑わせてはならない。故意に打者を惑わすことによる野手の安全を考慮し、塁間の半分を目安として、投手がリリースするまでその位置に留まること。
用具
捕手用具は、大会の貸与品の他にチームや個人の用具の使用も可能とする。
ただし、試合出場選手が着用する用具は貸与品の利用を優先すること。個人の用具を利用する場合、SGマーク及びJSBBマークが入ったものでなければならない。
SGマークのついた顎ガード付きヘルメットの使用を認める。ただし、不正な改造や破損が認められるものは使用不可とする。また、顎ガードがついていないヘルメットに後から顎ガードを取り付けたヘルメットの使用も不可とする。
背番号
選手および監督・コーチの背番号は、本大会に限り自由に選択可能とする(選手と監督、選手とコーチが同番号も可能。監督とコーチ、コーチとコーチが同番号となるのは不可)。キャプテンの背番号についても、チームによって選択を可能とする。
着用物
大会本部から支給されたリストバンドの着用も可能とする(ただし、投手として出場する場合は外さなければならない)。
防寒着は、大会本部から許可された物に限り練習中及びランナーコーチでの着用を可とする(ただし、球団から支給された物を着用する場合は、大会協賛社以外の社名、商品名等の広告を露出してはならない)。
試合前外野練習
外野での練習時、ノックも可能とするが、センターラインでの練習は試合進行の妨げになるため不可とする。飛びにくいボール(スポンジ、シャトル、穴あきボール、サンドボールなど)に限り、バッティング練習を許可する。ただし、試合会場、センターライン、スタンドに入らないよう、打球方向には配慮すること。
シートノック
グラウンドに出ることが出来るのは、ベンチ入りしている選手及び監督・コーチ・チーム代表者・マネージャー・トレーナーに限る。ただし、シートノックを打つのは選手・監督・コーチのみとする。ノックの補助は、選手・監督・コーチの他、チーム代表者・マネージャー・トレーナーが行っても差し支えない。尚、相手チームのシートノック時は、ベンチ前での練習(キャッチボールと素振りのみ)を可とするが、サイドノックなどシートノックの妨げとなる恐れがある練習は不可とする。
投球練習
- a)大会本部が指定するブルペンで行い、ベンチ前は禁止とする。ブルペンでは、捕手を務める選手は捕手用具を着用すること。また、監督、コーチ、その他ベンチ入りした大人がブルペン捕手を務めることも可能とする(大人が務める場合、捕手用具の着用はしなくてもよい)。
- b)イニング間の投球練習では、原則捕手用具を着用した選手が務める。やむを得ない場合、監督あるいはコーチが務めることができる。
素振り
ネクストバッタースボックス内での素振りは可能とする(ピッチャーが投球姿勢に入ってから、キャッチャーが捕球するまではスイング禁止)。試合中のベンチ前での素振りは不可とする。
ベンチ内電子機器およびメガホン
ベンチ内での電子機器(携帯電話、パソコン等)の使用を禁止するが、電子スコア記録用として1台の使用を認める。指示用メガホンは、ベンチ内に限り1個の使用を認める。
リプレイ検証
チーム(監督)は、本塁打の判定に関するプレイのみ1試合において「2回」のリクエストを行使することができる。なお、細則は別に定める。